【北海道・十勝】ここがNHK朝ドラ「なつぞら」のロケ地だ!「しばた牧場」を訪問してきました【聖地巡礼】

なつぞら



記念すべき100作目の朝ドラとして話題になっている「なつぞら」で、ヒロイン「なつ」が終戦直後から高校卒業までを過ごしたのが北海道・十勝地方です。主要なロケーション撮影は帯広市から近い、新得町(しんとくちょう)と陸別町(りくべつちょう)で行われました。

実際に新得町と陸別町を訪問してみた結果、「しばた牧場」のロケ現場が判明!

そのほか、清水町(しみずちょう)や中札内村(なかさつないむら)、士幌町(しほろちょう)、池田町(いけだちょう)など「しばた牧場」以外のロケ地についても情報が入り次第、書き加えていきます。

名波アマ
十勝地方への交通アクセスについても解説していますので、ぜひ聖地巡礼の際の参考にしてください!
ロケ現場の多くは私有地です。さらに家畜の防疫についても配慮する必要があるため、無断で私有地内に立ち入らないようにしてください。
当ブログ内においてテレビ画面をデジカメで撮影した画像を使用していますが、文化庁が示している「引用ガイドライン」を参考にし、著作権法違反にならないよう留意しています。

朝ドラ「なつぞら」の基本情報

ヒロインは広瀬すずさん

2019年度前期(4月ー9月放送)のNHK連続テレビ小説「なつぞら」は北海道・十勝地方と東京・新宿が主な舞台。ヒロイン「奥原なつ」を演じるのは国民的人気女優の広瀬すずさんです。

ヒロイン「なつ」の幼少期を演じたのは粟野咲莉(あわのさり)さん。平成22年生まれで、95作目の朝ドラ「べっぴんさん」にも出演していた実績があります。

今回、粟野さんが「なつぞら」に出演しているのはヒロインの幼少期が描かれた4月・第1週~第2週の「12話分」のみでしたが、涙を誘うアツい演技が大好評!SNS上には「小なつロス」を訴える声があふれ、「このまま幼少期だけで3ヶ月ぐらいやってほしい」などの大胆な意見も見られました。

※2019年9月10日・追記
なつの妹・千遥(ちはる)の娘役として粟野咲莉さんが再登場!朝ドラらしい、粋な演出ですねえ。

 

十勝編のあらすじ

ヒロイン「なつ」の”育てのおじいちゃん”を演じる草刈正雄さん。大河ドラマ「真田丸」の真田昌幸役を思い出さずにいられない、貫禄あるたたずまいです。SNS上では「じいじ」「泰樹おんじ」などと呼ばれ、涙なしでは見ることができない”小なつ”との絡みが話題になっています。

北海道・十勝編の放送は第1週から第8週ぐらいまで。太平洋戦争で両親を失った戦災孤児の「なつ」は亡き父の戦友だった「柴田剛男(たけお)=藤木直人さん」の計らいで、剛男の義父「柴田泰樹(たいじゅ)=草刈正雄さん」が営む北海道・十勝の「しばた牧場」に引き取られ、徐々に明るさを取り戻しながら成長していきます。

北海道ロケは計4回

広瀬さんを始めとしたスタッフ一行は【2018年6月】と【2019年1~2月(冬のシーン)】【2019年4月】【2019年7月】の4回、主に十勝地方の新得町と陸別町でロケ撮影に臨んでいます。

「しばた牧場」の建物のオープンセットは陸別町にある実際の牧場をベースにしつつ、新たにサイロを建てるなどして組まれました。のちほど紹介しますが、十勝編・ロケ地”聖地巡礼”の際には、柴田家の「赤いトタン屋根のサイロ」が一番のSNS映えスポットになる予感がします。

この先、柴田家のオープンセットがロケ地の記念として保存されるのか、あるいは取り壊されるのか。現時点では不明です。

 

なつぞらロケ地【新得町】「畜産試験場」周辺の牧草地

新得町なつぞら

十勝地方の中心都市・帯広市からクルマで北西へ約45分。ニンジンやジャガイモ、ビート(砂糖だいこん)などが栽培されている広大な畑を走り抜けると人口6000人ちょいの新得町に到着です。

なつぞら新得町

「水曜どうでしょう」でお馴染み、道路脇のカントリーサインに描かれているのは大きなスキー場(サホロリゾート)を擁する佐幌岳と、町の木であるサクラの花(花の絵は色あせてしまい、ほとんど見えなくなっていますが)。

町の中心部で聞き込み

新得町役場

新得町役場

新得町の役場周辺で「なつぞらのロケが行われている場所」を知っている人を探しました。

しかし、返ってくる言葉は「(ガチで)全くわからない」「いちおう知ってるけど、今日も撮影が行われているかもしれないから、観光客に勝手に教えて良いものかどうか判断できない(だから教えられない)」など、スッキリしないものばかり。

いきなりピンチです。

新得町役場
100作目の朝ドラのタイトルは当初、漢字表記を含んだ「夏空-なつぞら-」(仮題)で制作発表が行われました。2018年4月以降は正式にひらがな表記のみの「なつぞら」に決定しています。

新得町を訪問したのが、まさに撮影が行われている2018年6月下旬だったので、ロケ現場をおおっぴらにしないよう、やんわりと(あるいは強めに?)NHKから要請があったのかもしれません。

そんな中、「ここだけの話…」と前置きした上、小さな声で教えてくれる方が現れました。ご本人様の名誉のため、どんな職業の人だったのかは内緒です。

北海道立総合研究機構「畜産試験場」へ

新得町町道

新得町の中心部から道道136号線を西へ、直線的に進むこと約1.5km。

新得町畜産試験場

北海道立総合研究機構・畜産試験場

広大な牧草地の中に「畜産試験場」が唐突に現れます。情報提供者によると、この周辺でロケが行われているとのことです。

畜産試験場

畜産試験場周辺を走行する際は徐行してください。伝染病予防などのため、敷地内に勝手に入ってはいけません。…みたいなことが看板に書かれています。

「しばた牧場」の牧草地など

新得町ロケ地

アスファルト舗装されていない町道を進むと、「しばた牧場」の牧草地などを撮影したと思われる風景が広がっていました。

※訪問した2018年6月時点ではドラマ内での細かい場面設定については知る由もありません。あてずっぽうで写真を撮っています。

なつぞら柴田牧場 なつぞら牧草地 なつぞらロケ地

先に言っておきますが、赤い屋根の建物(柴田家)のオープンセットが組まれているのは、ここ新得町ではありません。陸別町のほうです。

ゲートに行く手を阻まれる

なつぞら新得町

さらに町道を奥に進んでいくと、JR根室本線(石勝線)の盛り土をくぐる場所に、唐突にゲートが現れました。

新得町ロケ地

入口につき開放厳禁

町道がJRの線路をくぐる位置に、このようなゲートが2箇所。

このゲートの先にロケ現場があって、立ち入りが規制されているのでしょうか。何の入口なのかは書かれていないので分かりませんでした。ドラマのロケとは関係なく、野生の鹿が牧場や市街地に入ってこないように設けられているだけの可能性もあります。

新得町「畜産試験場」周辺のロケ現場まとめ

「しばた牧場」の牧草地や馬車が通る道などのロケ現場(の一つ)となったのは「畜産試験場」周辺で間違いありません。ただし、撮影地の核心部分は立入禁止になっている可能性があります。

・新得町の中心部から西へ、クルマで5分前後(1.5km)
・帯広市から北西へ、クルマで50分前後(国道38号・清水町経由)

また、同じ新得町内の他の場所でもロケが行われている可能性があります。

 

なつぞらロケ地【陸別町】「トラリ地区」オープンセット

なつぞら陸別町

帯広市から陸別町へは、足寄町経由で国道242号線をクルマで走ること1時間30分。カントリーサインには、温度計を持って寒さにブルブル震えている陸別町のキャラクター「しばれ君」が描かれています。

陸別町は昭和52年に最低気温-35.5℃を記録するなど、日本有数の寒さで知られる人口2400人の町。農耕に適さない土壌であるなど、厳しい条件の土地を開拓した先人たちの苦労がドラマの中で描かれていることもあり、ロケ地として、とてもふさわしい場所だと思います。

町の中心部で聞き込み

なつぞら陸別町

2018年7月上旬、陸別町の中心部にある道の駅周辺で、「なつぞら」のロケ地に関する情報を聞き込み取材しました。

ところが、聞けども聞けども「(ガチで)知らない」という方ばかり。せっかくロケが行われているというのに、地元の皆さんは驚くほどドラマに関心がないんですよ。放送スタートが1年近くも先のことなので、まだ情報が行き渡っていないようです。

またまたピンチ!

あきらめずに聞き込みを続けると、とある職業の方から「一ヶ月ぐらい前、トラリにNHKの車がたくさん停まっていたよ」という貴重な情報がもたらされました。

例によって、情報提供者様の名誉のため、どんな職業の方だったのかは内緒にしておきます。さっそく陸別町内のトラリ地区に急行しました。

陸別町の「トラリ地区」へ

なつぞら陸別町

陸別町の中心部から、国道242号線と並行して走っている町道を南の方向(帯広市の方向)へ15分ぐらい。

※普通に国道242号線を走っても行けますが、トラリ地区に気づかず通り過ぎてしまう可能性があります。トラリ地区の集落が国道に面していないからです。

情報提供者が教えてくれた「トラリ地区」に到着しました。酪農や農業を営んでいるお宅が町道沿いに点在しています。

…が、その地区の中の、どこでロケが行われたのかをピンポイントで特定することができないのです。とりあえず、あてずっぽうで様々な風景を写真に収めてみましたが。

陸別町なつぞら 陸別町なつぞら

それっぽいような、それっぽくないような…。

あきらめず、牧草地や畑が一面に広がっているトラリ地区をウロウロします。

陸別町 陸別町

古い牛舎でしょうか。しかし、撮影が行われたような形跡はありません。

実際には使われることがなかったとしても、こうした場所にドラマのロケハン担当者が撮影前に訪れ、参考にしていたのは間違いないと思うんですけどねえ。

陸別町トラリ地区 陸別町トラリ地区

「しばた牧場(柴田家)」のオープンセットを発見

そうこうするうち、町道沿いに、やや不自然な建物を発見。ほんのわずかながら「取って付けた感」があったんです。

確信は持てなかったのですが、とりあえず写真を撮っておきました。それが本当に「柴田家」のオープンセットだと判明したのは2019年4月1日の放送開始後のことです。

陸別町しばた牧場

この特徴的な赤いトタン屋根のサイロは「柴田家」で間違いありません。私有地なので、道路から見える範囲でしか様子をうかがい知ることができませんでした。

なつぞら柴田牧場

NHK連続テレビ小説「なつぞら」の一場面より引用(C)NHK

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NHK連続テレビ小説「なつぞら」の一場面より引用(C)NHK

柴田家の「旧牛舎」と「赤いトタン屋根のサイロ」。建物が完全に一致しています。

陸別町なつぞら

牛舎を裏側から見たところ。第3週目の【第13話】で、逆子(さかご)の仔牛が生まれ、「なつ」が人工呼吸を施して息を吹き返したシーンが印象的だった建物です。

陸別町なつぞら

そもそも私有地であること、そして家畜の防疫に配慮する必要があることなどにより、この場所(=オープンセットが組まれている場所)について陸別町から公式のアナウンスはありません。

くれぐれも私有地に無断で入り込むことのないよう注意してください。写真は全て、離れた場所から(町道から)撮っています。

トラリ地区の案内看板

トラリ地区

オープンセットが組まれていたのは赤い丸で囲んだ地点↓。

陸別町なつぞらロケ地

「鈴木牧場」さんの場所です。

この案内看板には「鈴木牧場」が国道に面しているかのように描かれていますが、実際には並行して走っている町道側に面しています。オープンセットが組まれている場所に行きたい場合は、町道側からアプローチするようにしてください。

陸別町なつぞらロケ地

オープンセットから100mほど離れた場所より撮影

オープンセットが組まれているのは完全に私有地ですので、道路から眺めることしかできません。今後、期間限定でも有料でもいいので、富良野にある「北の国から」のオープンセットのように観光地として整備され、防疫の問題もクリアされ、堂々と見学できるようになったらいいなと思いますけどね。

おや?

陸別町なつぞらロケ

写真撮影をしていたら、どこからともなくネコさんがひょっこり…。

陸別ロケ地

もしかするとロケの日にも姿を現し、撮影スタッフを癒す存在だったのかもしれません。

「広大な草原の先に見える柴田家」はCG合成

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NHK連続テレビ小説「なつぞら」の一場面より引用(C)NHK

「しばた牧場」の広大な牧草地と、赤いトタン屋根が特徴的な柴田家へとつづく道…「なつぞら」の公式ガイドブックには、このシーンはCG合成であると書いてあります。

つまり「しばた牧場」の牧草地や畑は新得町で撮影、建物は陸別町で撮影し、シーンによっては両者をつなぎ合わせているのです。

陸別町「トラリ地区」のロケ現場まとめ

「柴田家」のオープンセットが組まれているのは陸別町の「トラリ地区」で間違いありません。赤いカメラマークの場所です。

・陸別町の中心部から南へ、クルマで15分前後
・帯広市から北東へ、クルマで1時間15分前後(国道242号・足寄町経由)

駐車場はありませんが、オープンセットが面している町道は交通量が極端に少ないので、路肩の邪魔にならない場所にクルマを置くことができます。ただし今後、見学者が増えすぎてしまった場合には、何らかの配慮をする必要があるかもしれません。

 

なつぞらロケ地【中札内村】「札内川」の河原

河原で魚を焼く「なつ」を”家族”が発見するシーン

中札内村の村長さんがSNS上(Facebookほか)にて、「中札内村で撮影されたシーンが第8話と第9話に登場している」と公言しています。

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NHK連続テレビ小説「なつぞら」の一場面より引用(C)NHK

十勝平野を流れる河川には、このシーンのような雰囲気の、開けた河原がよく見られます。ロケが行われたのは中札内村の中央をつらぬいて流れる「札内川(さつないがわ)」で間違いないと思うのですが、現段階では撮影地点をピンポイントで特定するにいたっていません。

ひとりで東京に帰ろうとした「なつ」が帯広に出たあと、保護された警察署から逃げ出して川へ。そして感動のシーン…。

札内川は豚丼「とん田」の近くで十勝川に合流

なつぞら札内川
札内川は中札内村の中央を貫いて流れ下ったあと、帯広市で十勝川と合流します。写真は帯広市・豚丼の名店「とん田」のすぐ近くを流れる札内川の風景(2018年7月撮影)。

ちなみに札内川の中流域は良型のニジマスが釣れることで知られていて、ルアーやフライ、エサ釣りなど、どんな釣り方でも入漁料は不要(2019年現在)。ただしヤマメは5月1日~6月30日の2ヶ月間が禁漁です。

小さなお子さんと一緒に川に近づく場合はライフジャケットを着用してください。札内川の上流にはダムがあるので放流による河川の増水に注意してください。

 

次のページでは、「なつぞら」のモデルになっている人や物、場所について調査しているほか、聖地巡礼で十勝地方を訪れる際に参考になりそうな観光情報も紹介しています。

ABOUTこの記事をかいた人

名波アマ

昭和44年(1969年)4月・北海道岩見沢市生まれ/男/既婚/現在・岐阜県岐阜市在住。大学卒業後は証券会社に就職するも2年ちょいで退職。その後、太陽熱温水器や住宅リフォームの訪問販売を経由して平成12年(2000年)からフリーライターに。当サイトではアルペン・箱乗り物件のほか、オールラウンドに記事を書いていきます。