【随時更新・日本の歴代最高気温ランキング】繰り返される猛暑は地球温暖化の影響?全国の最高気温記録を調べてみました

熊谷地方気象台

最終更新日:2023年8月11日

更新メモ
2022年7月3日…2022年6月25日から7月1日にかけ、複数地点で40℃超えを観測。ランキングを修正しました。

2023年8月6日…2023年8月5日に福島県伊達市・梁川(やながわ)で40.0℃を観測。ランキングを修正しました。

2023年8月11日…2023年8月10日に石川県小松市で40.0℃を観測。ランキングを修正しました。

夏が来るたび繰り返される「猛暑」のニュース。北海道ですら気温35℃超えが珍しくなくなり、本州の内陸部にいたっては40℃超えを複数回、観測する地点が現れています。

ついには猛暑をポジティブに捉え、観光資源として積極的にアピールする自治体もチラホラ…。

そのため、どこが1位でどこが2位なのか、つねに正確に把握しておきたいと思いまして。このたび、歴代【日・最高気温】記録の全国ランキングを作成しました。

さらに「日本の最高気温・記録更新の歴史」「暑いまち探訪記」なども書いています。あわせてお読みください。

名波アマ
気温40℃を超える記録的な暑さのニュースが入り次第、随時更新していきます

 

日本全国・歴代最高気温ランキング

『各地点で観測された「日・最高気温」の歴代1位のみ』を記録として採用する場合と、『各地点で観測された「日・最高気温」の歴代2位以下も含む全て』を採用する場合ではランキングが違ったものになります。

前者のランキングは観測地点の重複がないので見た目がスッキリするものの、必ずしも高温記録の実態を正確に反映しているとは言えません。

※気象庁が発表している「日・最高気温の全国ランキング」は、まさにその前者のみ。

例えば埼玉県熊谷市では2018年7月23日に観測された最高気温【41.1℃】のほか、2007年8月16日には【40.9℃】という「今となっては熊谷市の歴代1位ではないけれど無視することもできないレベルの高温記録」が存在しています(気象庁発表のランキング表では、この記録を完全に除外)。そのため当サイトでは2種類のランキングを作成することにしました。

最高気温ランキング【各観測地点の(日)最高気温・歴代1位のみ採用バージョン】

※2023年8月5日現在

最高気温 観測した場所 観測した日
1位 41.1℃ 埼玉県熊谷市・熊谷地方気象台 2018年7月23日
  41.1℃ 静岡県浜松市・アメダス浜松 2020年8月17日
3位 41.0℃ 高知県四万十市・アメダス江川崎 2013年8月12日
41.0℃ 岐阜県下呂市・アメダス金山 2018年8月6日
41.0℃ 岐阜県美濃市・アメダス美濃 2018年8月8日
6位 40.9℃ 岐阜県多治見市・アメダス多治見 2007年8月16日
  40.9℃ 静岡県浜松市・アメダス天竜 2020年8月16日
8位 40.8℃ 山形県山形市・山形測候所 1933年7月25日
40.8℃ 東京都青梅市・アメダス青梅 2018年7月23日
40.8℃ 新潟県胎内市・アメダス中条 2018年8月23日
11位 40.7℃ 山梨県甲府市・甲府地方気象台 2013年8月10日
40.6℃ 和歌山県かつらぎ町・アメダスかつらぎ 1994年8月8日
40.6℃ 新潟県長岡市・アメダス寺泊 2019年8月15日
14位 40.5℃ 山梨県勝沼町・アメダス勝沼 2013年8月10日
  40.5℃ 群馬県桐生市・アメダス桐生 2020年8月11日
  40.5℃ 群馬県伊勢崎市・アメダス伊勢崎 2020年8月11日
17位 40.4℃ 埼玉県越谷市・アメダス越谷 2007年8月16日
40.4℃ 新潟県三条市・アメダス三条 2018年8月23日
40.4℃ 山形県鶴岡市・アメダス鼠ケ関 2019年8月15日
20位 40.3℃ 愛知県愛西市・アメダス愛西 1994年8月5日
40.3℃ 群馬県高崎市・アメダス上里見 1998年7月4日
40.3℃ 群馬県館林市・アメダス館林 2007年8月16日
40.3℃ 愛知県名古屋市・名古屋地方気象台 2018年8月3日
40.3℃ 新潟県上越市・アメダス高田 2019年8月14日
25位 40.2℃ 愛媛県宇和島市・宇和島測候所 1927年7月22日
40.2℃ 静岡県浜松市・アメダス佐久間 2001年7月24日
40.2℃ 千葉県市原市・アメダス牛久 2004年7月20日
40.2℃ 埼玉県鳩山町・アメダス鳩山 2020年8月11日
29位 40.1℃ 山形県酒田市・酒田測候所 1978年8月3日
  40.1℃ 石川県志賀町・アメダス志賀 2019年8月15日
31位 40.0℃ 群馬県前橋市・前橋地方気象台 2001年7月24日
  40.0℃ 新潟県上越市・アメダス大潟 2018年8月23日
  40.0℃ 福島県伊達市・アメダス梁川 2023年8月5日
  40.0℃ 石川県小松市・アメダス小松 2023年8月10日

※気象庁の公式サイトに掲載されている観測値をベースに独自調査の情報を加えて作成しています
※同値の場合は先に観測したほう(古いほう)を上位にしています(気象庁発表のランキングでは新しいほうが上位)

※「アメダス◯◯」は気象庁が使用している正式な名称ではありません。
※「山形測候所」は現在の「山形地方気象台」。
※「アメダス高田」は「高田特別地域気象観測所」。
※「宇和島測候所」は正式には観測当時「愛媛県立松山測候所宇和島支所」で、現在の「宇和島特別地域気象観測所」。
※「酒田測候所」は現在の「酒田特別地域気象観測所」。
※「アメダス浜松」は「浜松特別地域気象観測所」。

 

最高気温ランキング【各観測地点の(日)最高気温すべて採用バージョン】

※2022年7月3日現在

最高気温 観測した場所 観測した日
1位 41.1℃ 埼玉県熊谷市・熊谷地方気象台《1》 2018年7月23日
  41.1℃ 静岡県浜松市・アメダス浜松《1》 2020年8月17日
3位 41.0℃ 高知県四万十市・アメダス江川崎《1》 2013年8月12日
41.0℃ 岐阜県下呂市・アメダス金山《1》 2018年8月6日
41.0℃ 岐阜県美濃市・アメダス美濃《1》 2018年8月8日
6位 40.9℃ 岐阜県多治見市・アメダス多治見《1》 2007年8月16日
  40.9℃ 埼玉県熊谷市・熊谷地方気象台《2》 2007年8月16日
  40.9℃ 静岡県浜松市・アメダス天竜《1》 2020年8月16日
9位 40.8℃ 山形県山形市・山形測候所《1》 1933年7月25日
  40.8℃ 岐阜県多治見市・アメダス多治見《2》 2007年8月17日
40.8℃ 東京都青梅市・アメダス青梅《1》 2018年7月23日
40.8℃ 新潟県胎内市・アメダス中条《1》 2018年8月23日
13位 40.7℃ 山梨県甲府市・甲府地方気象台《1》 2013年8月10日
  40.7℃ 高知県四万十市・アメダス江川崎《2》 2013年8月10日
  40.7℃ 岐阜県多治見市・アメダス多治見《3》 2018年7月18日
  40.7℃ 岐阜県多治見市・アメダス多治見《4》 2018年7月23日
  40.7℃ 新潟県胎内市・アメダス中条《2》 2019年8月15日
18位 40.6℃ 静岡県浜松市・アメダス天竜《2》 1994年8月4日
40.6℃ 和歌山県かつらぎ町・アメダスかつらぎ《1》 1994年8月8日
40.6℃ 山梨県甲府市・甲府地方気象台《2》 2013年8月11日
40.6℃ 岐阜県美濃市・アメダス美濃《2》 2018年7月18日
40.6℃ 新潟県長岡市・アメダス寺泊《1》 2019年8月15日
40.6℃ 岐阜県多治見市・アメダス多治見《5》 2021年8月8日
24位 40.5℃ 山梨県勝沼町・アメダス勝沼《1》 2013年8月10日
  40.5℃ 岐阜県下呂市・アメダス金山《2》 2018年8月8日
  40.5℃ 群馬県桐生市・アメダス桐生《1》 2020年8月11日
  40.5℃ 群馬県伊勢崎市・アメダス伊勢崎《1》 2020年8月11日
28位 40.4℃ 山梨県甲府市・甲府地方気象台《3》 2004年7月21日
40.4℃ 埼玉県越谷市・アメダス越谷《1》 2007年8月16日
40.4℃ 高知県四万十市・アメダス江川崎《3》 2013年8月11日
40.4℃ 岐阜県多治見市・アメダス多治見《6》 2018年8月6日
40.4℃ 新潟県三条市・アメダス三条《1》 2018年8月23日
40.4℃ 山形県鶴岡市・アメダス鼠ケ関《1》 2019年8月15日
40.4℃ 新潟県三条市・アメダス三条《2》 2020年9月3日
40.4℃ 群馬県桐生市・アメダス桐生《2》 2022年7月1日
36位 40.3℃ 愛知県愛西市・アメダス愛西《1》 1994年8月5日
40.3℃ 群馬県高崎市・アメダス上里見《1》 1998年7月4日
40.3℃ 群馬県館林市・アメダス館林《1》 2007年8月16日
40.3℃ 山梨県甲府市・甲府地方気象台《4》 2018年7月23日
40.3℃ 愛知県名古屋市・名古屋地方気象台《1》 2018年8月3日
40.3℃ 岐阜県美濃市・アメダス美濃《3》 2018年8月3日
40.3℃ 岐阜県美濃市・アメダス美濃《4》 2018年8月6日
40.3℃ 新潟県上越市・アメダス高田《1》 2019年8月14日
40.3℃ 群馬県伊勢崎市・アメダス伊勢崎《2》 2022年7月1日
45位 40.2℃ 愛媛県宇和島市・宇和島測候所《1》 1927年7月22日
  40.2℃ 埼玉県越谷市・アメダス越谷《2》 1997年7月5日
40.2℃ 静岡県浜松市・アメダス佐久間《1》 2001年7月24日
40.2℃ 千葉県市原市・アメダス牛久《1》 2004年7月20日
40.2℃ 群馬県館林市・アメダス館林《2》 2007年8月15日
40.2℃ 岐阜県多治見市・アメダス多治見《7》 2018年8月2日
40.2℃ 埼玉県鳩山町・アメダス鳩山《1》 2020年8月11日
40.2℃ 静岡県浜松市・アメダス浜松《2》 2020年8月16日
40.2℃ 群馬県伊勢崎市・アメダス伊勢崎《3》 2022年6月25日
40.2℃ 山梨県甲州市・アメダス勝沼《2》 2022年7月1日
55位 40.1℃ 山形県酒田市・酒田測候所《1》 1978年8月3日
  40.1℃ 群馬県館林市・アメダス館林《3》 2013年8月10日
  40.1℃ 石川県志賀町・アメダス志賀《1》 2019年8月15日
  40.1℃ 埼玉県鳩山町・アメダス鳩山《2》 2022年7月1日
59位 40.0℃ 群馬県前橋市・前橋地方気象台《1》 2001年7月24日
  40.0℃ 岐阜県美濃市・アメダス美濃《5》 2007年8月16日
  40.0℃ 高知県四万十市・アメダス江川崎《4》 2013年8月13日
  40.0℃ 新潟県上越市・アメダス大潟《1》 2018年8月23日
  40.0℃ 新潟県三条市・アメダス三条《3》 2019年8月15日
  40.0℃ 新潟県胎内市・アメダス中条《3》 2020年9月3日
  40.0℃ 群馬県伊勢崎市・アメダス伊勢崎《4》 2022年6月29日
  40.0℃ 埼玉県熊谷市・熊谷地方気象台《3》 2022年7月1日
  40.0℃ 岐阜県多治見市・アメダス多治見《8》 2022年7月1日
  40.0℃ 福島県伊達市・アメダス梁川《1》 2023年8月5日
  40.0℃ 石川県小松市・アメダス小松《1》 2023年8月10日

※気象庁の公式サイトに掲載されている観測値をベースに独自調査の情報を加えて作成しています
※同値の場合は先に観測したほう(古いほう)が上位になるよう並べています

※《》内の数字はそれぞれの観測地点における歴代順位。
※「アメダス◯◯」は気象庁が使用している正式な名称ではありません
※「山形測候所」は現在の「山形地方気象台」。
※「アメダス高田」は「高田特別地域気象観測所」。
※「宇和島測候所」は正式には観測当時「愛媛県立松山測候所宇和島支所」で現在の「宇和島特別地域気象観測所」。
※「酒田測候所」は現在の「酒田特別地域気象観測所」。
※「アメダス浜松」は「浜松特別地域気象観測所」。

 

印象が少し違う2つのランキング

というわけで後者のランキングにおいては、いくつかの地点が複数回、登場しています。2022年7月3日現在、最高気温40℃以上を観測した回数(日数)の多い順に

岐阜県多治見市・アメダス多治見8回
岐阜県美濃市・アメダス美濃…5回
高知県四万十市・アメダス江川崎…4回
山梨県甲府市・甲府地方気象台…4回
群馬県館林市・アメダス館林…3回
新潟県三条市・アメダス三条…3回
埼玉県熊谷市・熊谷地方気象台3回
岐阜県下呂市・アメダス金山…2回
埼玉県越谷市・アメダス越谷…2回
静岡県浜松市・アメダス天竜…2回
静岡県浜松市・アメダス浜松
2回
新潟県胎内市・アメダス中条…2回

このように改めて集計してみると、40℃超えを8回も観測している多治見市は「わが街のほうが熊谷より暑い!浜松より暑い!」と主張することができなくもない気がしてきます。”暑い街”という言葉についての解釈や印象が、それぞれのランキングで違ってくるのです。

 

最高気温・日本記録更新の歴史

明治5年8月26日

1872年(明治5年)8月26日…日本初の気象観測所として北海道函館に気候測量所開設(のちの函館地方気象台)

函館地方気象台の公式サイトによると「東京よりも3年早い明治5年、わが国で初めて日本人による組織的な気象観測が行われた場所です」とのこと。

もしかすると、この、函館での観測初日の最高気温が公的・継続的な数値としては”最初の日本記録”だと言えるかもしれません。ただし、ネット上で検索した限りにおいては観測初日の具体的な気象データが出てきませんし、そもそも冷涼な北海道で観測された気温を”日本の最高記録”とするのは無理があるでしょう。

その後、東京(明治8年~)、札幌(明治9年~)、長崎(明治11年~)、広島(明治12年~)という順番で、徐々に日本の気象観測網が全国に広がっていきます。

 

昭和2年7月22日【40.2℃】

1927年(昭和2年)7月22日…愛媛県宇和島市で日本初の40℃超え記録となる【40.2℃】を観測

観測したのは「愛媛県立松山測候所宇和島支所」。その後、1933年(昭和8年)までの6年間、この40.2℃が最高気温の日本記録でした。

1939年(昭和14年)には「宇和島測候所」に改称し、さらに2005年(平成17年)10月1日以降は無人化され「特別地域気象観測所」に移行しています。

 

昭和8年7月25日【40.7℃】

1933年(昭和8年)7月25日…山形県山形市で【40.7℃】を観測して記録更新

観測したのは「山形測候所」。現在の「山形地方気象台」(標高153m)で、JR山形駅の北東2kmぐらいのところにあります。フェーン現象による極端な高温だったとされていますが、その後、2007年(平成19年)まで74年間もの長きにわたり、この40.7℃が最高気温の日本記録でした。

ボクが小学生だった頃に学研まんが・ひみつシリーズの「天気100のひみつ」を読んで、このことを知ったのですが、当時は『こんな大記録、抜かされるわけない』『戦前のことだから機器の不具合とか観測ブレがあったのかもしれないし』なんて思ったものです。

 

平成19年8月16日【40.9℃】

2007年(平成19年)8月16日…岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で【40.9℃】を観測して記録更新

気象庁のデータベースを見ると、2007年8月16日に「アメダス多治見」で40.9℃を観測したのは【14時20分】となっています。一方、「熊谷地方気象台」で40.9℃を観測したのはその22分後の【14時42分】とされているため(=情報ソースは気象予報士・森田正光さんの公式ブログほか)、先に40.9℃を記録したのは多治見市のほうだということになります。

じつに74年ぶりの日本記録更新ですからね。「多治見市」「熊谷市」ともに観光資源に乏しい自治体だったこともあり(?)、にわかに「猛暑フィーバー」が沸き起こります。※詳しくは、このあとの「暑いまち探訪記」にて。

 

平成25年8月12日【41.0℃】

2013年(平成25年)8月12日…高知県四万十市で【41.0℃】を観測して記録更新

観測したのは現・四万十市、旧・西土佐村にある「アメダス江川崎(えかわさき)」。江川崎は愛媛県との県境に近く、その県境(四国山脈)を超えて吹き下ろされる風がフェーン現象によって高温になりがち、というのが定説です。

だとしても、2013年8月中旬は特別でした。なぜかアメダス江川崎だけ超高温記録を連発したのです。

2013年【アメダス江川崎】の最高気温
8月9日…39.3℃
8月10日…40.7℃
8月11日…40.4℃
8月12日…41.0℃【日本記録更新】
8月13日…40.0℃
8月14日…38.6℃

なんと4日連続での40℃超え。いずれの日も全国的に暑さが厳しかったとはいえ、専門家の中には観測環境に疑問を投げかける人もいました。気象予報士の森田正光さんは公式ブログにて「アメダス江川崎の観測機器の周囲は2011年にアスファルト舗装工事が行われたばかりであり、このアスファルト舗装が観測値に影響を与えているのは否定できない」(※原文ママではありません)と指摘しています。ただし、同じ環境であるはずの他の年には異常な値が観測されていないなどの理由により「アスファルト舗装の影響は無いか、あってもごく軽微(=だから江川崎の記録には問題がない)」と主張する人もいます。

 

平成30年7月23日【41.1℃】

2018年(平成30年)7月23日…埼玉県熊谷市の「熊谷地方気象台」で【41.1℃】を観測して記録更新

2007年・夏に【40.9℃】をマークし、タイ記録ながら6年間ほど”日本一暑いまち”だったことがある熊谷市が再び1位に返り咲いた格好になります。しかも今回は単独1位です。しかし「熱中症」による死者が出るなど『災害級の猛暑』が社会問題化していることもあってか、1位復活を手放しで喜ぶ市民の姿は少なくなっています(たぶん)。

ちなみに同じ2018年7月23日は、東京都青梅市で「東京都としては初の40℃超え」となる【40.8℃】を観測し、かつて熊谷市と同率1位でライバル関係にあった岐阜県多治見市でも【40.7℃】を観測するなど、全国的にマジで暑い日だったのです。

 

さらに2020年(令和2年)8月17日…静岡県浜松市中区の「浜松特別地域気象観測所」(当ページの一部では「アメダス浜松」と表記)で歴代1位タイとなる【41.1℃】を記録

前日の2020年8月16日も浜松市付近は暑さが厳しく、浜松市中区の「アメダス浜松」で40.2℃、浜松市天竜区の「アメダス天竜」で40.9℃を記録していました。そのため、もしも日本歴代1位クラスの高温記録が出るとすれば「アメダス浜松」ではなく「アメダス天竜」のほうになる可能性が高いと考える人が多かったようです。しかし大方の予想に反し、「アメダス浜松」が豪快な”まくり”をキメる格好になりました。

「アメダス浜松」で41.1℃を観測したのが正午をまたいですぐの12時10分だったこともあり、15時ぐらいまでの間に更に記録を伸ばすのでは?とんでもない高温記録が出てしまうのでは?とSNS上がザワつく場面もありました。

 

以前、仕事の関係で熊谷市のすぐとなりの行田市(ぎょうだし)を訪れた際、行田市にお住まいの人が「ウチも熊谷に負けないぐらい暑いんだけどね、どうしていつも熊谷だけ高い気温を記録するんだろう」とおっしゃっていました。「それは熊谷に地方気象台があるからですよ。行田は観測施設がないから気温が発表されないだけで、暑さは熊谷も行田も同じぐらいだと思いますよ」と教えてあげたら「なるほど!そういうことなのか!」と納得してくれました(アハ体験?)。

 

暑いまち探訪記

埼玉県熊谷市

JR熊谷駅

JR熊谷駅

JR東京駅から東北本線の普通列車で1時間20分前後(片道1140円)、あるいはJR横浜駅から湘南新宿ラインの快速列車で1時間50分前後(片道1660円)。JR熊谷駅に到着です。

夏になると駅の正面口・東口・南口の3ヶ所で「冷却ミスト噴射」が行われ、風物詩のようになっています。

――「あついぞ.com」公式ツイッターアカウントより引用

熊谷市の発表によると、冷却ミスト装置は「5月1日から10月までの午前7時から午後8時の間、《気温28度以上・湿度75パーセント未満・風速3メートル未満・降雨なし》の気象条件がそろった時に自動噴霧します」とのことです。

北関東エリアが高温に見舞われたとき、昼から夕方にかけての情報番組において、このJR熊谷駅前のミスト噴射装置付近から生中継が行われがちです。

 

八木橋百貨店

八木橋百貨店

JR熊谷駅から北西に1kmぐらい。国道17号線「本石二丁目」交差点にドーンと建っているのが創業明治30年の老舗デパート「八木橋百貨店(やぎはしひゃっかてん)」です。

八木橋百貨店

なんと、建物のど真ん中を「旧・中山道」が貫いています。中山道ウォーキングをするときは、デパートの中央通路を歩くのです(義務じゃないけど)。

八木橋百貨店中山道

この八木橋百貨店の正面東口には「あついぞ!熊谷」キャンペーン(?)の温度計が置かれているため、やはりJR熊谷駅前と同じく、高温の日には情報番組の生中継が行われがちです。

あついぞ熊谷 あつべえ

あつべえ

「あついぞ!熊谷」のシンボルキャラクターです。猛暑をもたらす張本人であるはずの太陽が、あたかも被害者であるかのように苦しんでいるという、よくよく考えたらシュールなものになっています。

あつべえ

ここを訪問したのが2008年の夏だったので、まだ2018年の【41.1℃】は表示されていません。

 

熊谷地方気象台

熊谷地方気象台

(撮影:2015年7月)

八木橋百貨店から北へ500mぐらいのところ。住宅街の真ん中に熊谷地方気象台が忽然と現れます。露場(ろじょう)には芝生がきれいに広がっていて、気象観測の環境としては文句なし。ここで2018年7月23日に最高気温41.1℃が観測されたわけですから、熊谷の暑さは本物っすよ。

事前予約なしの場合、内部の見学はできません。

ちなみに一般来客用の駐車場はありません。訪問の際は、必ず公共の交通機関を利用して下さい。

■熊谷地方気象台
・所在地…埼玉県熊谷市桜町1-6-10
・標高…30m
・駐車場…なし
・アクセス…熊谷駅北口6番乗り場から朝日バス乗車、6つ目のバス停「気象台入口」下車(全系統のバスが停車します)。

この地図に置いた3つのピンは左上から「熊谷地方気象台」「八木橋百貨店」「熊谷駅」です。

 

岐阜県多治見市

JR多治見駅

多治見駅 太多線

JR名古屋駅から中央本線の快速列車で40分前後(片道670円)、JR岐阜駅から高山本線・太多線経由の普通列車で1時間15分前後(片道840円)。JR多治見駅に到着です。

 

うながっぱ

うながっぱ

撮影:2008年7月

駅前広場には多治見市の観光マスコットキャラクター「うながっぱ」がドーン。このキャラを描いたのはアンパンマンで有名な「やなせたかし」大先生です!

この1年前の2007年8月に、ここ多治見市が当時の日本最高気温となる40.9℃を記録したこともあり、手に温度計を持って「暑いまち」であることをアピールしていました。

うながっぱ

この日、午前11時の時点で気温およそ38℃。

思い出しましたよ。むし暑くて汗だくになったのを。

うながっぱ

駅周辺にも「日本一アツい!」とアピールするハタ。

 

多治見市

そして、唐突に現れる「ポイ捨てやめて」の看板。

(怖ぇぇ)

 

うながっぱ

撮影:2013年8月19日

こちらの写真は別日のもの。2013年8月12日に「41.0℃を観測した高知県四万十市」に最高気温第1位の座を明け渡してから、ほんの数日しか経過していない多治見駅前の様子です。

「日本一暑い!」アピールは隠されることなく、そのままになっていました。

 

アメダス多治見

アメダス多治見

多治見市のアメダスは交通量の多い国道248号バイパス(片側2車線)のすぐ脇、多治見北消防署に隣接した場所にあります。標高は120m。

この写真においては白い建物の向こう側。赤い矢印付近です。

※消防署の駐車場に立ち入らなければアメダス設置場所に近寄れないため、消防署の窓口で許可をもらってから取材しています。

多治見アメダス

この写真の赤い矢印、アメダスの北側に位置する斜面の上には多治見インターから中央高速道路・名古屋方面に向かう進入路(本線ではありません)が走っています。

つまり、アメダス多治見の北側には高速道路、東側は消防署の駐車場(アスファルト舗装)、南側は交通量の多い国道248号線バイパス、西側はナゾの白い建物。

決して風通しのよい場所とは言えず、気象観測の環境としては、どうなんでしょう。気象予報士の森田さんが高知県四万十市のアメダス江川崎の観測環境(周囲にアスファルト舗装あり)に疑問を持っていることを考えれば、この場所についても同様の疑問を感じるのではないでしょうか。

道路を走る乗用車・大型トラックから発せられる熱、晴れた日には高温になるであろうアスファルト舗装、風が吹き抜けるのを妨げる建物・法面(のりめん)等、少なからず影響を受けている可能性があるのです。

これは現場に足を運び、自分の目で見てみなければ分からなかったことです。

アメダス多治見 多治見アメダス

温度計や雨量計などの観測機器

露場(ろじょう=観測機器を設置する場所)には雑草が生えるのを防ぐシートが張られています。このシートは全国各地のアメダスで一般的に使われているもので、とくに問題はありません。

アメダス多治見 多治見アメダス

アメダスの観測環境がどうであれ、海から遠く、内陸に位置する多治見市が暑いまちであることには変わりがありません。

たぶん。

 

岐阜県下呂市

JR飛騨金山駅

飛騨金山駅

JR岐阜駅から高山本線の普通列車で1時間45分前後(片道1320円)、「特急ひだ」で55分(片道3220円)。JR飛騨金山(ひだかなやま)駅に到着です。※「特急ひだ」の一部列車のみ停車します。

高山本線

2014年から高山本線に投入されている新型車両の「JR東海キハ25形気動車」。2両編成のワンマンカーです。

アメダス金山

駅前の観光絵地図看板。「金山振興事務所」の黒ポッチが描かれている場所付近にアメダスが設置されています。駅から徒歩5~10分ぐらい。

 

アメダス金山

アメダス金山

下呂市と合併するまで、ここは益田郡金山町(かなやまちょう)でした。四方を山に囲まれ、飛騨川と馬瀬川が合流する地点のわずかな平地に広がる小さな町ですが、岐阜市方面(美濃)と高山市方面(飛騨)の中間に位置する交通の要衝で、江戸時代から大正時代ぐらいまでは宿場町として大いに栄えたそうです。

アメダス金山

「下呂市役所金山振興事務所」の目の前。アメダス金山は、すぐ見つかりました。白いフェンスに囲まれた場所に、風向・風力計と日照計のついた高いポールなどが見えています。標高は233m。

2018年8月6日に最高気温41.0℃、2018年8月8日に最高気温40.5℃を観測した場所が、まさにココ。

金山アメダス

うーん。見事にアスファルト舗装と隣接していますねえ。

アメダス金山

すぐ脇を飛騨川が流れていて、風通しは悪くないと思います。

…が、写真の左に見えている河原の石がチンチンに熱せられ、その空気のかたまりがモワ~っとアメダスに襲いかかる可能性がなきにしも??

アメダス金山 飛騨金山

(緑色の橋は交通量の少ない県道です、国道ではありません)

遠くの国道41号線から、わずかに聞こえてくる大型車の走行音。おだやかに時が過ぎていきます。

見下ろせば、涼しげな飛騨川の流れ。いつまででも眺めていられますよ。まさか、こんな場所で気温41℃が観測されただなんて。とても不思議な気持ちになりました。

 

岐阜県美濃市

旧・名鉄「美濃駅」

名鉄美濃駅

惜しまれつつ1999年(平成11年)に廃止された、名古屋鉄道の「美濃駅」。長良川鉄道(こちらは廃止されず現在も営業中)の「美濃市駅」から駅前通りをまっすぐ300mぐらい歩いたところにあります。大正時代の建築で、国の登録有形文化財に指定されています。

旧名鉄美濃駅

一番左は、札幌市電から名鉄・美濃町線に移籍してきたモ870形。かつて札幌シミンだったボクにとっても懐かしい、見慣れたデザインの車両です。

プラットホームと線路(1919年・アメリカ製)も大正時代のものがそのまま残されており、駅舎とともに登録有形文化財に指定されています。駅舎と構内の見学は9:00~16:30(夏季は~17:00)、無料。

 

美濃橋

美濃橋

旧・名鉄美濃駅から北に1.5kmほど。やはり大正時代に建設され、重要文化財に指定されている貴重な吊り橋「美濃橋」が見えてきます。

美濃橋 美濃橋

「近代的な吊り橋」としては日本最古。日本土木学会の「選奨土木遺産」にも選ばれています。長良川のキレイな流れに、よく似合います。

補修工事のため2017年から2020年3月末まで通行止。大掛かりな足場がかかっていて、外観を見ることもできません。
美濃橋

付近一帯の河原は「川遊びやバーベキューの聖地」みたいになっておりまして。夏になるとビックリするぐらい多くの人が詰めかけます。

とくに、ここ美濃橋付近はお酒を飲んで川に入る人がいるせいか毎年必ず死者が出ていて、全国の河川・湖沼における水難事故発生件数ランキングでも長良川がダントツの1位になっています。

この文章を書いている、まさに今(2019年8月13日)も美濃橋から10kmほど下流の地点で、遊泳中に溺れた方のご遺体が発見されたというローカルニュースが流れてきています。

 

水難事故発生件数ランキング
1位…長良川
2位…琵琶湖
3位…多摩川
4位…相模川
5位…木曽川

(財団法人・子どもの水辺サポートセンター調べ)

 

アメダス美濃

さて、そんな美濃橋から北に500mほど…

アメダス美濃

赤い矢印、県道から集落につながる細い道路を少し入っていったところの上水道施設内に観測機器が設置されています。

ズバリ、ここが2018年8月8日の41.0℃を始めとして、(2019年8月13日現在)40℃超えの最高気温を5回も観測している「アメダス美濃」になります。

アメダス美濃

上水道施設の敷地内は立入禁止なので、外側からアメダスの観測環境を眺めることになります。

ちょっと背伸びをして覗き込むと…

 

美濃市アメダス アメダス美濃

やっぱりここも、周囲にアスファルト舗装があります。風通しは悪くなさそうだけど、この観測環境を見た気象予報士の森田さんが、どう思うのか。とても気になります。

 

アメダス美濃

…んっ!

なぜか一部分だけ、色あせた文字が読みやすくなるように(?)油性ペンか何かで強調されています。

地方気象台」のところが気になるな~。どうせやるなら「気象台」のところまで一気に強調してほしかった。(どうでもいいことだけど)

この地図に置いた3つのピンは上から「アメダス美濃」「美濃橋」「旧・名鉄美濃駅」です。

 

猛暑の話題を取り上げがちな情報番組・担当しがちなリポーター

【日本テレビ系「ミヤネ屋」】平日13:55―15:50

中山リポーター

正確な番組名は「情報ライブ ミヤネ屋」。この番組内で、猛暑や大雪など極端な気候に見舞われている現場からの生中継を得意としているのが中山正敏(なかやままさとし)さん。「猛暑リポーター」「極寒リポーター」といったキーワードで検索をかけると、中山さんに関するページがズラリと上位表示されます。

――中山さんが所属している「圭三プロダクション」のツイッター公式アカウントより引用

高温となっているのが千葉県市原市・牛久地区(観測地点は「アメダス牛久」)であるにもかかわらずスタッフもろとも『茨城県牛久市』だと勘違いしてしまい、ロケ車に乗って牛久市へ。途中で気づいて市原市に進路を変更したものの現場からの中継が生放送に間に合わなかったという武勇伝アリ(情報ソースは「サイゾーウーマン」のインタビュー記事)。

 

【TBS系「ひるおび!」】平日10:25―13:55(一部地域は異なります)

気象予報士・森さん

 

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Yasubeeさん(@yasubee1970)がシェアした投稿

――イラストレーター「yasubee1970」さんのインスタグラム公式アカウントより引用

気象予報士の森朗(もりあきら)さんが担当しているお天気コーナーがとても分かりやすく、大好きです。番組内では恵さんやコメンテーター陣から「予報のズレやブレ」を激しくツッコまれ、オドオド、タジタジする場面の多い森さんですが、民間の気象予報会社『ウェザーマップ』社の代表取締役社長を務めているなど、実はエラい人。なかなかの策士だと思います(いい意味で)。

 

山本リポーター

刑務所から逃げ出した人を捜索する現場から酷暑・大雪の現場まで。軽いフットワークで全国各地に飛び、生中継を担当しているのが山本義幸(やまもとよしゆき)さん。TBC(宮城県仙台市)の元アナウンサーで、抑制の効いた安定の現場リポートがナイスです。しかし、MCの恵(めぐみ)さんがリポーターに対して言葉を投げかけるタイミングがユニークなため(通信のタイムラグを考慮していないため)、まれに中継がグダるときも。

【追記】山本さんは2020年8月に行われた試験に合格し、気象予報士の資格を取得したことが報じられました。今後はリポーターの枠を超えた、幅の広い活躍が見られるかもしれません。

 

川添リポーター

上野のパンダから酷暑の現場まで主に関東圏からの現場リポートを担当しつつ、ときには台風が上陸しそうな九州地方にまで駆けつけることもあるのが川添永津子(かわぞええつこ)さん。EBC(愛媛県松山市)の元アナウンサーとのことですが、年齢不詳のかわいらしさがあって、なんだかとっても魅力的(※といっても年齢非公表ではありません、普通に公表しています)。『スタジオにいる恵さんから不規則な発言が飛んできたとき、その何割かを巧みにスルーすることにより、やりとりが渋滞するのを回避するスキル』をお持ちです。

 

猛暑関連の気象用語

日・最高気温

0時から24時までに観測された気温の最高値。

従来は10分間隔で観測していた気温について、2008年3月から運用されている新しいアメダスにおいては10秒間隔で観測しています。そのため2008年3月以降は気温を観測・記録する機会(回数)が増え、従来よりも記録更新の可能性がアップしていると考えることができるかもしれません。

 

アメダス

【AMeDASAutomated Meteorological Data Acquisition System=自動気象データ収集システム】

日本国内およそ1300ヶ所に気象観測施設が設置され、基本的に「気温」「降水量」「日照時間」「風向・風速」の4要素を観測。さらに、雪が降る観測地点では「積雪の深さ」を観測する装置(レーザー照射による積雪深計)も置かれています。

アメダスは「気象観測網のデータ収集システムそのもの」の名称なので、有人の気象観測施設(気象台など)も”アメダスの一員”に含まれます。「無人の観測施設だけ」をアメダスと呼ぶわけではありません。私は以前、勘違いしていました。

運用開始は1974年11月1日。

 

熱帯夜

夕方から翌朝までの時間帯の最低気温が25℃以上。

「熱帯夜」は情報番組のお天気コーナーで用いられることの多い言葉ですが、実は「夕方から翌朝」が何時から何時までを指すものなのか、気象庁による公式の定義はありません。そのため、公式な統計記録は発表されていません。

言葉の発信源は倉嶋厚さん

「熱帯夜」という言葉は、気象庁を定年退職したあとNHKのお天気キャスターとして活躍した倉嶋厚(くらしまあつし)さんが著書(1966年発刊)の中で使用したのが最初だとされています。倉嶋さんの造語です。

 

夏日

日・最高気温が25℃以上の日。

春から初夏にかけて、あるいは晩秋から初冬にかけての時期の意外な暑さなど、25℃以上を観測することに意味のあるタイミングにおいて、主に情報番組のお天気コーナーで使われがちかと思います。

 

真夏日

日・最高気温が30℃以上の日。

ボクが生まれた年(1969年・昭和44年)に北海道札幌市で観測された真夏日の回数は「8」。その49年後(2018年・平成30年)に同じく札幌市で観測された真夏日の回数も「8」です。意外にも急増しているというようなことはなく、同じ回数でした。ただ、平均気温が上昇傾向にあるのは確かです。

 

猛暑日

日・最高気温が35℃以上の日。

気象庁により、2007年(平成19年)4月1日から正式な用語として制定されました(それまでは30℃以上も35℃以上も同じく「真夏日」)。

2007年より何年も前から「酷暑日(こくしょび)」という言葉を好んで使っていた気象予報士の森田正光さんは、この「猛暑日」という気象用語の正式決定に際し、やや強めに異議を唱えています(情報ソースは森田さんの公式ブログ)。

現時点(2019年8月現在)では最高気温40℃以上の日を指して正式に区分する言葉は存在していませんが、もしかすると、今度こそ森田さんの「酷暑日」が採用されるかもしれませんね。気温40℃以上が当たり前になる世の中なんて、あまり考えたくないものですが。

 

さいごに

「地球温暖化」が危機意識を孕んだ言葉として一般的になったのは1988年以降だとされています(情報ソースはWikipediaほか)。某大国の大統領のように「温暖化は人為的なものが原因ではないので、経済活動を萎縮させる必要はない」とする考え方もありますが、気候が荒っぽくなっているのは現実であり、この際、原因なんてどうだっていいことだと思います(どうでもよくないか?)。これまでに経験したことがないレベルの豪雨や酷暑により、日本では毎年のように自然災害が発生しています。

一市民の立場で何とかできるものではない気もしますが、気象に関心を持つことによって防災や減災の意識が高まり、命を守るための行動が取りやすくなるのは間違いありません。

この記事が、その一助になれば幸いです。

ABOUTこの記事をかいた人

昭和44年(1969年)4月・北海道岩見沢市生まれ/男/既婚/現在・岐阜県岐阜市在住。大学卒業後は証券会社に就職するも2年ちょいで退職。その後、太陽熱温水器や住宅リフォームの訪問販売を経由して平成12年(2000年)からフリーライターに。当サイトではアルペン・箱乗り物件のほか、オールラウンドに記事を書いていきます。