2018年度・前期(4月~9月放送)の朝ドラ「半分、青い。」が面白すぎる!
皆さんご存知のように岐阜県各地で撮影が行われている「半分、青い。」ですが、今回は瑞浪市(みずなみし)のロケ地に注目してみました。瑞浪市にはボクの親戚が住んでいるので、それなりに土地勘があったつもりなんですけどね。いざロケ地を回ってみると、今まで知らなかった興味深い場所ばかり。
とくに、ヒロイン鈴愛(すずめ)と同級生たちが将来の夢を語り合う姿が印象的だった「吊り橋のシーン」が撮影された場所では、実際に現場を訪れたからこそ気付くことができたスクープ情報も!?
それではご覧ください。
夢を語り合った吊り橋
釜戸町の吊り橋
朝ドラ「半分、青い。」の第21話、ヒロイン鈴愛と同級生の女の子・計4人で将来の夢を語り合うシーンに登場した吊り橋がコチラ。岐阜県瑞浪市の釜戸町(かまどちょう)にあります。
クルマのすれ違いも難しいほど狭い区間が続く県道421号線から、吊り橋に向かって伸びる小道。民家のすぐ脇なので、勝手に立ち入ってよいものか、ちょっと不安になります。
橋の近くで畑作業をしていた人に声をかけてみたところ「どうぞどうぞ、自由に通っていいですよ」とのことでした。公道なのか私道なのか詳しいことはよく分かりませんが、とりあえず誰でも自由に通行して大丈夫なようです。
コンクリート製の主塔が印象的な吊り橋です。お言葉に甘え、歩いて渡ってみましょう。
思ったより揺れる揺れる!
しかも踏み板が固定されていないせいか、歩くたびにガッタガタ。板が踊ります。「吊り橋効果」を体感してみたいカップルにオススメかも…(ここだけの話)。
橋の上から下流の方向(西の方向)を見てみたの図。このエリアは川を挟んで北側に集落が、南側に田んぼや畑があるので、その往復のために橋がいくつか架けられています。
小型の耕運機などが通れるぐらいの幅のスロープが設けられています。
田んぼの向こうに見える直線的な盛り土は「JR中央本線」の線路。さきほど話を伺った住民の方によると「鉄道写真の人もよくココを訪れ、吊り橋の周辺で写真を撮っている」そうです。なるほど、田んぼの水面に電車の姿が反射したりして、ナイスな写真が撮れそうな雰囲気ですもんね。
すこし下流に歩いて、振り返ってみたの図。1954年(昭和29年)に合併して瑞浪市になるまで、ここらへんは人口4000人ほどの「釜戸村」だったそうです。のどかな風景が広がっています。
あの石積みの土台が、鈴愛たちの座っていた場所です。
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「農協に就職」「名古屋のカルチャーセンターで絵画を勉強」「ちくさ美術館でイラストを勉強」「おしゃれ木田原を本当にオシャレなお店にする!」などなど、思い思いに将来の夢を語り合った場所です。
鈴愛の水彩画をよ~く見ると「JR中央本線と、土岐川に架かる青い橋」を描いています。まさに、この場所から見える風景ですね。これは実際にロケ現場を訪れたからこそ気づくことができたスクープ情報ですよ。「青い橋」については、このあと触れます。
名もなき青い橋
第4話に登場した、こちらの映像。「夏休みの子どもたちが東美濃市の川で遊んでいる」イメージのシーンです。
真ん中が少し高くなっている橋を勢いよく駆け抜ける子ども。
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先ほど紹介した吊り橋から下流の方向を見ると、真ん中付近が少し高くなっている橋が見えます。
橋の両端に立っている樹木の特徴が一致。第4話に登場するシーンの撮影が行われた橋で間違いなさそうです。
そのほかの橋
釜戸町エリアの土岐川沿いには、そのほかにも古い橋が架かっています。どの橋も、クルマは通ることができない小さなものばかり。
いや、もしかすると軽トラックならギリギリで通行できるかもしれません。草の生え方に年季を感じるナイスな雰囲気の橋ですが、ドラマとは関係ありません。
吊り橋へのアクセス
JR中央本線「釜戸駅」。名古屋駅発・中津川行きの快速列車も停車します(JR名古屋駅から所要54分)。名古屋駅→釜戸駅は大人片道970円。
JR釜戸駅からロケ現場の吊り橋までは約2.5㎞。がんばってスタスタ歩けば30分ぐらいでしょうか。
この地図はJR釜戸駅(A地点)からロケ現場の吊り橋(B地点)までの徒歩ルートを示しています。
駅の待合室には釜戸エリアの観光パンフレットと、無料配布されている「特別編集版のNHKウィークリーステラ」が置かれていました。ただし観光パンフレットにもステラにも吊り橋の情報は載っていません。
県道沿いにはクルマを置ける場所がありません
土岐川と並行して走っている県道421号線は、幅の狭い区間が延々と続きます。クルマを一時的に置くことができるような、幅の広い区間がほとんどありません。
ごくごく一部、わずかに広くなっている箇所もありますが、そこはクルマのすれ違い用のスペースなので、絶対にクルマを置いてはいけません。
駐車できる場所を発見
クルマを堂々と置くことができる場所はないものかと、吊り橋の周辺をしつこく探し回ってみた結果!
ありました。国道19号線の路肩に設けられている駐車・休憩スペースです。一ヵ所だけじゃなく何ヵ所もあるのですが、ロケ地の吊り橋にもっとも近い駐車スペースは写真の場所になります。歩道橋を目印にしてください。
駐車スペースから名古屋・多治見方面(西の方向)を見て撮った写真
この歩道橋から中津川方面(東の方向)に50mのところにある駐車スペースがロケ地に一番近いです。…ってことを説明しようと思って写真を撮っていたら、気づいてしまいました↓。
半分青い歩道橋
この歩道橋、微妙に半分青い…。
歩道橋を半分青く塗装するキャンペーンが岐阜県内で行われているなどという話は聞いたことがありませんので、たまたま偶然でしょう。気付いたボクもすごいと思います(自画自賛)。
この地図は国道19号線の駐車スペース(A地点)から吊り橋(B地点)までの徒歩ルートを示しています。4~500mの距離なので10分もかかりません。
仙吉おじいちゃんの畑
瑞浪市土岐町、土岐川沿いの畑
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最初に紹介した「釜戸の吊り橋」から下流へ5~6km。国道19号線「鶴城交差点」(瑞浪市土岐町)の近く、土岐川沿いの畑です。農家さんの本格的な畑ではなく、「家庭菜園の、ちょっと本気のやつ」ぐらいの雰囲気。
※「岐阜県瑞浪市土岐町(ときちょう)」と「岐阜県土岐市(ときし)」を間違えないように注意してください。おじいちゃんの畑があるのは瑞浪市のほうです。
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奥に向かって下り坂になっている市道。下りきったところを土岐川が流れています。
子供時代の鈴愛が勢いよく坂を駆け下りるシーン。普通に公道を走っているのかと思いきや、個人宅の玄関に通じる道でした。実際に現場に立つと、あ~、なるほど、そうなってたのか~と理解できます。写真は撮りませんでした。
仙吉おじいちゃんの畑へのアクセス
この地図は中央自動車道「瑞浪インター」(A地点)から仙吉おじいちゃんの畑(B地点)までのルートを示しています。クルマで10~15分ぐらいでしょうか。バイパスから脇道への移動経路など、間違えやすい箇所もあるので慎重に走ってください。※徒歩や電車・バスで訪問できないこともありませんが、現実的ではありません。
「仙吉おじいちゃんの畑」付近に駐車スペースはありません。ただし通行するクルマがほとんどないので、通りがかりに短時間の見学をするのであれば問題ないだろうと思います。
「こばやん」と出会ったバス停
万尺公園前
朝ドラ「半分、青い。」の第16話から18話にかけて。ヒロイン鈴愛が高校に行くため、バス停でバスが来るのを待つシーンがあります。「こばやん」こと小林くんと出会ったバス停です。
撮影が行われたのはJR瑞浪駅の南西500m、万尺公園(まんじゃくこうえん)前の市道。
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送電線の高い鉄塔が目をひくロケーション。この画像の左が万尺公園で、道路を挟んで右側には小さな流れの万尺川(まんじゃくがわ)、さらにその向こうは「瑞浪中央公園」という名前の、やや大きな公園です。
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バス停やベンチ、花壇などはすべて撮影スタッフが用意した「セット」です。石垣の上の樹木も、付け加えられています。雰囲気を整えるためでしょうね。
記念すべきクランクインの場所
余談ですが、「半分、青い。」の撮影の最初の最初、いわゆる「クランクイン」の場所となったのがここ、瑞浪市の万尺公園前です。
鈴愛(すずめ)がバス停で待つこのシーン。永野芽郁さんが昨年秋にクランクインした時、最初に撮影したシーンなんです。
寒い早朝に、何回も走りました!
撮影の初日から全力で走るという、鈴愛らしいスタートでした♪#半分青い #永野芽郁 pic.twitter.com/N17g8IZCsb— 【公式】連続テレビ小説「半分、青い。」 (@asadora_nhk) 2018年4月20日
――NHK「半分、青い。」のツイッター公式アカウントより
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道路から公園に通じる階段付近。
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ポケットから落ちたカセットテープは、横断歩道の白い線の上に着地します。
この前の人~~
この前、カセットテープ拾ってくれた人~~
おーい
カセットテープ拾ってくれた人~~
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ああ、自転車に乗って叫ぶ「こばやん」の姿が目に浮かぶ…。同じようなシチュエーションで写真を撮ってみたくなりますね。
勝手に予想(期待)
明治村でのデート以降、まったく登場しなくなってしまった「こばやん」ですが、「こばやんが活躍するシーンをもっと見たい!」と思っているのはボクだけじゃないはず。
そこで、こばやんが高校で「新聞部」に所属しているという設定に着目してみました。この先、鈴愛が電化製品の発明をするストーリーに絡み、それを取材する新聞記者の役で再登場するのではないかと勝手に予想(期待)します。
2018.09.29追記
万尺公園へのアクセス
この地図はJR瑞浪駅(A地点)から万尺公園(B地点)までのルートを示しています。徒歩で15~20分ぐらい、クルマで5分ぐらいでしょうか。
この地図は中央自動車道「瑞浪インター」(A地点)から万尺公園(B地点)までのルートを示しています。クルマで10分ぐらいでしょうか。
合わせて立ち寄りたい
「みわ屋」さん
岐阜名物「元祖・牛まぶし」
瑞浪市の国道19号線沿い(釜戸の吊り橋とおじいちゃんの畑の中間)で古くから営業している「みわ屋」さん。平成17年に誕生した新メニュー「牛まぶし」が大ヒットして以降は、それ以外のメニューの支持率も急上昇。東濃地方を代表する人気店になりました。
週末には他府県からのお客さんも詰めかけ、混雑します(とくにランチタイムは行列必至)。時間に余裕をもって訪問してください。飛騨牛以外に、こだわりの「豆腐」や地元産の野菜を使ったメニューなども人気です。
所在地…岐阜県瑞浪市土岐町3368-3(ネット上には「土岐市」と間違えてる情報もあるので注意)
営業時間…11:00~15:00(ラストオーダー14:30)/17:00~20:30(ラストオーダー20:00)
定休日…火曜、第3月曜
駐車場…店舗前と横に計50台(ヘリポート有)