スポーツ用品販売の業界で長年、売上高1位・2位を争う勢いの「アルペン」ですが、創業地は東京でも大阪でもなく、愛知県名古屋市です。
愛知県はスキー場の多い岐阜県や長野県に近いせいもあってか、スキー・スノボ全盛期にはアルペンの郊外型店舗をたくさん見かけたものです。アルペンといえばウインタースポーツ。TVコマーシャルがバンバン流れていた時期でもありました。
その後、より大型の「スポーツデポ」に店舗を集約する動きが加速。従来型の「アルペン」は急速に姿を消しつつあります。とはいえ、さすがは創業エリア。さまざまな業種に変身し、あの特徴的な物件が生き残ってますよ~。
名古屋市のアルペン物件
名古屋市守山区四軒家
(2003年5月撮影)
名古屋市中心部と瀬戸市を結ぶ国道363号線沿い、「四軒家(しけんや)」の地名で知られるエリアに建つアルペン物件です。2003年(平成15年)に訪れたときは「はくらい」という名前の高級ブランド品の買取・販売を行うお店でした。2020年4月現在、インターネットで検索をかけても、この「はくらい」に関する情報は全く出てきません。ナゾです。
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(2011年10月撮影)
その8年後、2011年(平成23年)に訪問したときはカラオケの「コート・ダジュール」になっていました。「コート・ダジュール」は紳士服販売「アオキ」の子会社が経営しており、インターネットカフェ「快活クラブ」も同じ会社です。
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(2017年11月撮影)
さらに6年が経過した2017年(平成29年)には、愛知県を中心に店舗展開しているインターネットカフェ「亜熱帯」になっていました。ちなみに亜熱帯は「快活クラブ」との資本関係は無いはずです。
あと、となりの大手ドラッグストア「スギヤマ」の看板のロゴが変わっていますね。一瞬、アルファベット表記でカッコよくしようと思っちゃったのかもしれませんが、今のカタカナ表記のほうが絶対にイイっすよ。
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(2019年10月撮影)
さらに2年後。2019年(令和元年)に訪問してみたけど、ほとんど何も変わっていませんでした。よ~く見たら「リニューアルオープン!ペア個室完備!」など、一部のPOPに変化がありますけどね。
あと、看板文字の多くが光る仕様になってたんですね。三角形の部分をフル活用して店舗情報を詰め込んでいます。
名古屋市南区の「TSUTAYA」
(2018年8月撮影)
名古屋市南区、地下鉄・桜通線「鶴里駅」の北500mちょいのところにある「TSUTAYA東浦通店」です。直角三角形の斜辺と平行するラインや、懸垂幕の枠など、アルペン物件の特徴が完璧に残ってますね。
名古屋市西区の「TSUTAYA」
(2017年1月撮影)
名古屋市西区、「上小田井(かみおたい)」の地名で知られるエリアにある「TSUTAYA上小田井店」です。1階が駐車場になっているなど、アルペン物件の中では最大クラスの建物と言えるでしょう。大きな三角形だけでなく、一部の壁面に残っているシンプルな格子模様もアルペン物件であることをアピールしています。
尾張地方・名古屋市周辺のアルペン物件
豊山町・国道41号の南行き車線側
(2003年2月撮影)
県営名古屋空港から西へ5~600mほど。片側3車線の大きな道路「国道41号」の南行き車線側にある物件です。2003年に訪問したときはレンタルショップの「GEO(ゲオ)」になっていました。アルペンのブランドカラーである青、壁面を埋め尽くしているシンプルな格子模様など、ほとんど元の建物のままと言っていいレベルです。
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(2017年8月撮影)
その14年後。2017年に再訪してみると「2りんかん豊山店」になっていました。「2りんかん」はイエローハットの子会社が運営しているオートバイ用品専門店で、北海道から鹿児島県まで56店舗を展開しています(2020年4月現在)。
「2りんかん」のロゴのとなりに小さくイエローハットのマークが添えられていますね。「2りんかん」に変更される前のブランド名である「ライダーズスタンド」の文字もチラリと見えてます。
小牧市・国道41号の北行き車線側
(2007年8月撮影)
名神高速「小牧インター」のすぐ近く、国道41号の北行き車線側にあるアルペン物件。オールナイト営業のインターネットカフェ「亜熱帯・小牧インター店」です。この写真は2007年に撮ったものですが、2020年4月現在も変わりありません。インターネットブースのほか、カラオケ、ダーツ、シャワー設備なども完備しています(シャワーは1回300円)。
津島市・西尾張中央道の南行き車線側
(2007年12月撮影)
愛知県一宮市と弥富市をタテに結ぶ大きな県道の通称「西尾張中央道」沿い、津島市(つしまし)にあるアルペン物件です。愛知県内でローカル展開している「つり具の天狗堂」になっていました。
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(2009年7月撮影)
その1年半後に再訪問したときは、とくに変わりなし。「つり具の天狗堂」のままでした。
しかし、2020年4月現在、天狗堂のポータルサイトに「津島店」の記載がありません。さらに検索をかけてみると「天狗堂津島店は2012年5月をもって完全閉店」というお知らせを発見しました。
さらにさらに検索をかけてみると、その後、この建物は靴販売の「ミフト津島神守店」になっていたことが判明。靴販売の「ミフト」はアルペングループが経営している靴専門店なので、ぐるりと一周してアルペンに戻った格好になっていたわけですね。
しかししかし、その「ミフト」も2020年3月をもってアルペンが完全撤退し、ブランド名も消滅。この物件の最新の状況は不明です。
半田市の「業務スーパー」
(2016年12月撮影)
愛知県半田市の「業務スーパー半田店」。名鉄河和線と並行して南北に走っている県道(半田環状線)沿い、武豊町(たけとよちょう)との境界線付近にあります。タテ向きの「業務スーパー」の大きな文字の下に小さく「G-7グループ」と書かれていますが、この店舗をフランチャイズで運営している企業ですね。一部地域の「オートバックス(車用品販売)」や「いきなり!ステーキ」もG-7グループが運営しています。
三河地方のアルペン物件
豊橋市・柱のアルペン物件
(2004年6月撮影)
豊橋市の柱四番町(はしらよんばんちょう)付近。2004年に訪問したときは「東海典礼グループ」の葬儀場でした。2020年4月現在、この建物は存在していません。たぶん。
豊田市・国道248号沿い「BOOKOFF豊田下林店」
(2009年6月撮影)
豊田市を南北につらぬく国道248号の下市場町(しもいちばちょう)から少し北に行ったところにある「ブックオフ豊田下林店」。家具のニトリ豊田店のすぐとなりで、地元では、おなじみの建物です。2020年4月現在もブックオフのままですが、外壁の配色・デザインは変わっています。
豊田市「匠書店・土橋店」
※2024年8月15日追記
読者様から「こちらはアルペン物件ではなく『おもちゃのBANBAN』だったのではないか」という指摘がありました。なるほど確かに、アルペン物件の特徴とは微妙に異なっている箇所がいくつかあるように思います。貴重な情報を寄せていただきありがとうございました。
(2007年8月撮影)
豊田市の名鉄三河線・土橋駅近くの「匠書店・土橋店」。アダルトDVDの買取・販売をメインにしているお店でございます。2020年4月現在も元気に営業中でございます。
刈谷市・国道155号沿い「零式書店・刈谷店」
(2008年5月撮影)
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(2014年8月撮影)
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(2016年12月撮影)
大府市と刈谷市の境界付近、国道155号沿いに建つ「零式書店・刈谷店」。各種ホビー・お宝グッズを買取・販売しているお店になります。DVDやゲームソフトのほか、プラモデル、フィギュア、Nゲージ模型、ミニカー、トレーディングカードなど取り扱い品目は多種多様。見るだけでも価値がある、楽しい場所です。
岡崎市・「ダイソー岡崎上地店」
(2017年6月撮影)
岡崎市の上地町(うえじちょう)にある100円ショップの「ダイソー岡崎上地店」。ダイソーになってるアルペン物件はココだけじゃなく、全国各地でチラホラ見かけますね。取り扱い業品のボリュームと店舗の大きさが丁度いいのでしょう。
※2020年4月現在のグーグルマップにおいては、となりのドラッグストアのほうに「ダイソー岡崎上地店」の文字(ピン)が置かれていますが、間違いです。ボクが赤いピンを置いた建物のほうが正解です。