今回は京都のおすすめラーメン店を紹介します。
ボクが住んでいた頃の京都(1990年前後)は、ぶっちゃけ「安くてまずいラーメン店」の多いエリアでした(高くてまずいよりマシだけど)。ラーメンごときに高いレベルのおいしさを要求するなんてどうかしてる。当時の京都には、そんな空気さえあったような気がします。中華料理もリーズナブルな価格・内容のチェーン店が好まれているのは皆さんご存じのとおり。
しかし2015年3月にオープンした京都市北区の「らぁ麺とうひち」は違います。果たして、どこがどう違うのか。実食レポートも交えつつ、情報をまとめてみたいと思います。
・所在地…京都府京都市北区大宮北箱ノ井町33-6セルリアンハイツ1階
・営業時間…11:00~14:30(ラストオーダー)/18:00~21:30(ラストオーダー)
・定休日…毎週火曜
・駐車場…契約駐車場7台分あり
駐車場は少し離れたところに7台分
店舗から南へ100m
※その後、駐車位置が変わりました。2021年1月現在は「南側⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪番の7台分」になっています。
「7台分」であることと「南箱ノ井ガレージ」であることには変更ありません。
駐車場は店舗から南へ100m、少し離れたところにあるので注意してください。
らぁ麺とうひちの契約駐車場「南箱ノ井ガレージ」はコチラの看板が目印。万が一、間違えて通り過ぎてしまっても大丈夫です。付近に一方通行路や複雑な道路はないので、あわてずグルリと回って戻ってくればOK。
プレートを目印に
7台分のすべてに、このプレートがついています。混雑する週末などは満車になってしまうこともありますが、このプレートがついてない区画には絶対にクルマを置かないようにしてください。
プロも認める実力店
ビブグルマン部門2017
まるでカフェのようなおシャレな外観
2016年10月に発売された「ミシュランガイド京都・大阪2017」において、ビブグルマン部門に選ばれています。ビブグルマンというのは、星がつけられないものの、5000円以下のリーズナブルな価格で食べられるコストパフォーマンスの高いレストランが選ばれる部門です。
食べログ百名店WEST
漢字で書くと「藤七」(赤い落款の部分)
グルメ情報サイト「食べログ」においては、ラーメン百名店WESTに選ばれています。ラーメン百名店WESTとは、つまり「西日本のラーメン店ベスト100!」ということです。
メディアで紹介されると遠く離れたところからも人が集まってくるので、常連さんにしてみれば複雑な心境かもしれません。とくに週末は行列覚悟です。
こだわりの数々
地鶏と生揚げ醤油がテーマ
らぁ麺とうひち
テーマは地鶏と生揚げ醤油。
宜しくお願い致します! pic.twitter.com/mZfQ3Sb1XD
— らぁ麺とうひち (@touhichi_ramen) 2015年2月24日
ツイッターの店舗アカウントにおいて「テーマは地鶏と生揚げ醤油」だと宣言しています。
市販の醤油といえば殺菌のために加熱したり、防カビのためにアルコールを加えるのが当たり前。しかし、こちらのラーメン店がこだわって使用している「生揚げ醤油(きあげしょうゆ)」というのは、そうした加熱や添加をしていないものです。一般に流通している醤油よりも旨みが強く、芳醇な香りを持っているとのこと。その代わり要冷蔵であるなど手間が余計にかかるようです。
また、らぁ麺とうひちで使用しているカエシは生揚げ醤油2種と生醤油(なましょうゆ)4種をブレンドしたものを火入れし、一週間ほど常温で熟成させたもの。うーん、テクニカルなことはよくわからないけど、とにかく美味しそうですね(笑)。
メニュー毎に特製の麺を使用
たとえば煮干し魚介らぁ麺には「キタノカオリ」&「春よ恋」のブレンド小麦を使った低加水の細ストレート麺を採用。鶏醤油らぁ麺には北海道産のブレンド小麦に、さらに石臼挽きの小麦を加えた細ストレート麺を採用。鶏油まぜそばには、あえて自家製麺ではなく京都市の製麺所「麺屋棣鄂(めんやていがく)」が作っている14番平打ち麺を採用。といった具合で、使用する麺をメニューごとに必ず変えています。
関西方面のラーメン事情に詳しい人によると、製麺所「麺屋棣鄂」は、らぁ麺とうひちの店主さんがかつて修行していた京都市内の人気ラーメン店「千丸しゃかりき」がその麺を使用したことで一目置かれる存在になったんだとか。
わかりやすい食券機
おすすめメニューはボタンが大きくなっています。写真も添えられているので、どんなラーメンなのかイメージしやすいですよね。これならストレスなく券を買うことができます。
今回は「鶏醤油らぁ麺」と「鶏白湯らぁ麺」をオーダーしました。
実食!
鶏醤油らぁ麺
メニュー表に「初めてご来店のお客様にお薦め」と書かれている鶏醤油らぁ麺(+味玉トッピング)。「京都丹波黒どりを軸に名古屋コーチンを合わせ、丁寧にとった清湯スープ」「地鶏の力強い旨みを際立たせています」とのこと。
鶏(右)と豚(左奥)のWチャーシュー。豚のほうは着丼の瞬間は赤みが残っているレアチャーシューの状態ですが、時間が経つにつれ熱が入り、風味が変化する面白さも。
自家製の細ストレート麺は香り高く、表面がスベスベ。すすり心地のよい仕上がりになっていました。具材置き去りで、麺ばっかり口に運んでしまいそうになりますよ。
この透明感にもかかわらず、濃い旨み。そうとう丁寧にダシを取っているのでしょう。濃厚な白湯スープが幅を利かせる京都ラーメン界に一石を投じる1杯です。
鶏白湯らぁ麺
昼・夜、各15食限定の鶏白湯らぁ麺。粘り気は控え目ながら、鶏の旨みがムギュ~っと凝縮されています。
弾力のある、やや太めの平打ち麺。大盛りにしておけばよかった!ちょっと後悔(大盛りは+100円)
京都府と兵庫県にまたがる丹波地方で育てられた地鶏&国産鶏のさまざまな部位を強火で長時間炊き上げ、ミキサー仕上げで抽出した「少し濃厚系の」まろやかスープ。鶏醤油らぁ麺と同じく鶏と豚のWチャーシューとの相性バッチリ。
ただ濃厚なだけのエセ鶏白湯ラーメンとは違います。なるほど、こりゃ~プロが放っておかないはずだわ。うんうん。食べ終わるまでに、何度うなづいたことか。
おまけ情報
カップ麺が登場!
2018年3月より、とうひち監修のカップ麺が発売されています。実際に食べてみました。
「らぁ麺とうひち・鶏白湯らぁ麺」
販売は愛知県の「寿がきや食品」、製造は「加ト吉水産」の群馬工場が担当しています。
ローストブラン=焙煎した小麦のふすま粉(種皮の部分)。
全粒粉(ぜんりゅうふん)=表皮と麦芽の部分を除かず、小麦をまるごと粉にしたもの。普通の小麦は白いけど、全粒粉は茶色がかっています。
七福醸造の白醤油たれを使用
七福醸造は業務用の「白だし」「白醤油」に定評がある愛知県の醸造メーカーです。知る人ぞ知る存在。
ところどころに見えている黒っぽい粒は「全粒粉」ならではのもの。カップ麺では珍しいですよね。
クリームチーズパウダー入りの鶏白湯スープ。見た目は普通だけど、最初の一口で、すぐに違いが分かる旨みの強いスープです。
チャーシューはコストの都合でしょうか、目をつぶりましょう。脇に見えている赤いつぶは「ピンクペッパー」です。これが実に面白い!ピンクペッパーって何?という方は、ぜひ「噛んで」みてください。これだけでも、このカップ麺は価値があるかも。
ごちそうさまでした!
地図・アクセス
ざ~っくり言うと、碁盤の目状になっている京都市街地エリアの上のほう、金閣寺と上賀茂神社の中間ぐらいです。
【クルマ・バイクで「らぁ麺とうひち」へ】
・京都市中心部から30分前後、北山通(きたやまどおり)の西端付近にある「紫野泉堂町(むらさきのせんどうちょう)」交差点から北へ500mほど上がったところ。
・名神高速道路《京都東インター》から45分前後。
・名神高速道路《京都南インター》から50分前後。
【バスで「らぁ麺とうひち」へ】
・JR京都駅前バス停から《京都市営バス6号系統・玄琢行き》に乗り、玄琢下(げんたくした)バス停下車、徒歩で少し北へ。
・地下鉄北大路駅バスターミナルから《京都市営バス北1号系統・玄琢行き》に乗り、玄琢下(げんたくした)バス停下車、徒歩で少し北へ。
・所在地…京都府京都市北区大宮北箱ノ井町33-6セルリアンハイツ1階
・営業時間…11:00~14:30(ラストオーダー)/18:00~21:30(ラストオーダー)
・定休日…毎週火曜
・駐車場…契約駐車場7台分あり