というわけで今回は四国地方・高知県と愛媛県の箱乗り物件を紹介します。
とくに高知県・仁淀川(によどがわ)流域の穴場スポット「大渡(おおど)ダム」にあった観光絵地図看板では多くの箱乗り物件を目撃することができました。
まったく同じ看板を14年ぶりに訪問し、その経年劣化を確認することにも成功しています。
それではご覧ください~
国道439号沿い
高知県・嶺北エリア観光MAP
2017年7月、高知自動車道「大豊インター」から国道439号を早明浦(さめうら)ダムの方向に少し走ったところで遭遇した観光案内看板。このあたりは高知県内で「嶺北(れいほく)」と呼ばれている地域になります。
クンクン…なんとなく箱乗り物件がありそうなニオイがして、看板の前でクルマを停めてみたのですが…
残念。
オープンカーでした。オープンカーの場合は、よほどアクロバチックな乗り方をしていない限りは箱乗り物件にカウントされません。イラストのクオリティが高いのもマイナス査定ポイントです。
気を取り直し、次の物件に移りましょう。
JR四国の車両の中
JR四国観光路線図
2008年に愛媛県で乗った普通列車の中で見かけた、JR四国の観光路線図です。よ~~く見てみたら、
ありました。
お父さんと子供2人、窓から身を乗り出し、さわやかに手を振っています。かつてJR松山駅ーJR伊予大洲駅間を走っていた「海辺のトロッコ号」ですが、どうやら2017年11月現在は運行されていないようです。
高知県・大渡ダム
2003年と2017年の看板を比較
高知県・大渡ダム
仁淀川の上流、1986年(昭和61年)完成の多目的ダムです。周辺は公園として整備されていて、観光絵地図看板が立っていました。
↑2003年の春に撮影した看板たち
2017年の夏、全く同じ看板たちを再び訪問↓
更新されることなく、まったく同じ場所に同じ看板が立っていました。
これらの看板を見比べてみると、14年間の経年劣化を確認することができます。これは興味深い!
2003年
典型的な箱乗り物件です。看板屋さんが製作を請け負ったと思われる、その「画風」も完璧。
これが14年後になると…
↓
2017年
色あせてしまっていますが、完全に一致です(同じ看板なんだから当たり前)。クルマの青い塗料が灰色になっていたり、道路の茶色も、ほとんど面影がありません。
ほかの部分も見てみましょう。
2003年
運転席の男性の頭が外にハミ出ているので、ややギリギリながらも箱乗り物件です。
↓
2017年
同じく、14年間の時の流れを感じさせる劣化です。
以下、同様に
2003年
ダム公園でデートを楽しむ若いカップルと、数秒後に橋から落下することになるとも知らず豪快に箱乗りをする親子。
↓
2017年
14年経っても橋から転落していませんね(だから当たり前だっての)。
2003年
選挙運動中のスズキムネオさんばりの箱乗りを見せる、後部座席の女の子。
↓
2017年
14年経っても、まだボールを打たないんですね(そっち?)。
2003年
ちょっと微妙、顔が少しハミ出てるだけですが、ギリギリで箱乗り物件だと言ってヨシでしょう。
↓
2017年
湖面の水色の部分、塗料の薄い部分がハゲたことにより、看板屋さんの筆のタッチが伝わってくる物件になりました。2003年のやつは筆で塗っているように見えないですけどね。
2003年
あれっ
せっかくの箱乗りチャンスなのに残念。みんなおとなしく乗ってます。
↓
2017年
色彩は劣化しているものの、全員おとなしく乗ったまま(当たり前体操)。
その他の看板
同じ大渡ダムの、違うバージョンの観光絵地図看板です。
これは経年劣化の比較ではなく、この看板のみで箱乗りになっている箇所を探します。
↑これは箱乗りというより、子供が運転しちゃってる部分に注目です。
もう、説明は不要ですね。安定の箱乗りです。
元になっている看板と、複製した(?)看板を比較
コチラ、すでに紹介した看板です。
実は、これと似た雰囲気の観光絵地図が「大渡ダム資料館」の建物の中にもありまして…
↓
しかし、まったく同じというわけではありません。元になっている看板を参考にして、ゆる~く模写したものと思われるのです。まあ、見てください。
元の看板
これが、「ダム資料館」に掲示されている観光絵地図看板のほうになると…
↓
色を塗っていなかったり、服装が少し違っていたり。でも、どこか雰囲気が似ています。
元の看板
↓
資料館の絵地図
滝と橋、そしてカップル。滝に添えられているモミジの位置や、女性が持っているバッグの位置など、やはり似ていますね。
橋の上を走っていたクルマは姿が見えません(転落した?)。あと、色を塗るなら塗る、塗らないなら塗らない。ハッキリしてほしいところです。なんだか落ち着きません。
元の看板
箱乗りになっていませんが…
↓
資料館の絵地図
あ!
こっちは少しだけ箱乗りになってる! やってくれました。担当者(業者?)さん、ガマンできなかったんでしょうね。グッジョブ。
ほかにも、元の看板では箱乗りになっていないけど、資料館の絵地図では箱乗りになっている箇所がチラホラと。
いかがでしたか?
ほとんど大渡ダムの物件ばかりになってしまいましたが、箱乗り物件が見つかりがちな場所として、これからもダムには注目していきたいと思います。皆さんも近くを通りがかった際にはぜひ大渡ダムに立ち寄ってみてください。
大渡ダム周辺の地図・アクセス
【高知市内から大渡ダムまで】
国道33号線経由で約1時間10分
【松山市内から大渡ダムまで】
国道33号線経由で約1時間30分
【大渡ダムまでのバス路線】
ありません。数年前に廃止になっています。