秋風先生(豊川悦司さん)がひとくち食べた瞬間、思わず「うんま!」。
2018年度前期(4月~放送)のNHK朝ドラ「半分、青い。」で話題の五平餅(ごへいもち)は岐阜県と長野県を中心とするエリアで古くから愛されている郷土料理です。
岐阜県飛騨地方が舞台になっている2016年公開のアニメ映画「君の名は。」にも登場したのを覚えていますでしょうか。聖地巡礼で五平餅を食べるファンが続出しましたが、再び同じ状況になりそうな予感がします。
そこで今回の記事では岐阜県在住のボクが、「半分、青い。」の主人公・鈴愛(すずめ)が生まれ育った設定になっている「岐阜県東美濃市(ひがしみのし)」=恵那市(えなし)に5軒ある五平餅専門店を全力でガイドさせていただきますよ。
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あまから本店(恵那駅前)
創業50年を超える有名店
JR恵那駅前すぐ。細い路地を入ったところにあるのが創業50年を超える五平餅専門店の「あまから本店」さん。中山道の宿場町として栄えた恵那市中心部の雰囲気にふさわしい、町家風の古い建物で営業しています。
店頭の看板には「くるみ五平餅」の文字。タレに地元産のくるみを使用するなど、長年にわたって支持され続けている名店です。
「中央本線・JR恵那駅」の改札口より徒歩3分。「市営恵那駅西駐車場」(入庫から1時間30分無料)より徒歩1~2分。
だんご型です
看板に描かれているように、こちら「あまから本店」さんは「わらじ型」ではなく、「三つ玉のだんご型五平餅」にこだわっています。
1本100円
五平餅…一串100円。注文すると、その場で焼いてくれます。
「(焼いているところを)撮ってもいいよ~」と言ってくださいました。注文は1本だけでもOKとのこと。
ほとんどのお客さんがお持ち帰りで購入していきますが、店内で食べることも可能。4人がけのテーブル×5卓ほどです。
焼き上がり
2本買いました。とても丁寧な包装です。お土産として、誰かに進呈しても喜ばれるかと。
包装紙を開けると、くるみダレの香りがフワリ。かわいらしい大きさのだんご型五平餅とご対面です。
「五平餅はこの地方一番の名物で……」
五平餅についての解説が包装紙に書いてあります。
おこげ
五平餅の命とも言える「おこげ」部分。くるみやゴマの風味と「おこげ」が口の中で合体して…
うんまっ!
「あまから本店」さんの基本情報
所在地…岐阜県恵那市大井町舟橋295-12(JR恵那駅すぐ)
営業時間…9:30~18:30
定休日…月曜(祝日の場合は翌日休み)
駐車場…市営駐車場を利用(入庫から1時間30分無料)
五平餅おぎの(恵那駅の南西500m)
地元民しか知らない隠れ名店
国道19号バイパスとJR中央本線の中間を東西に走っている県道沿い、JR恵那駅から見て南西方向に500mのところにあります。店舗前に駐車場あり(4台分)。恵那駅から徒歩7~10分ぐらい。
この地図は「中央自動車道・恵那インター」(A地点)から「五平餅おぎの」さん(B地点)までのルートを示しています。 五叉路の分かりにくい交差点を2つも通過しなければならないため、道を間違える人が続出。恵那市を初めて訪れる人が一発で「五平餅おぎの」さんにたどり着ける確率は30%ぐらいです(挑戦者求む)。
看板を見れば分かるように、わらじ型ではなく三つ玉だんご型の五平餅を提供しています。先ほど紹介した「あまから本店」さんと同じですね。
お持ち帰りがメイン
1本110円。注文は5本からが基本です。
テイクアウトがメインのお店ですが、いちおう店内の飲食スペースも、あるにはあります(4人がけのテーブル×1卓のみ)。
そのままごはんにかけてもヨシな五平餅のたれを販売(1コ650円)。「行楽のお供にも、やっぱり五平餅!」と書いてあります。
岐阜県産コシヒカリを使用
岐阜県産コシヒカリの袋。ドーンと積んでありました。お米にもこだわっている五平餅提供店は、じつは、あまり多くありません。ここの店主さんは、よく分かっていらっしゃる。
焼き上がり
5本で550円。香ばしく焼き上がりました!杉板のカイシキ(写真の上のほうのやつ)をめくり、五平餅とご対面。とても丁寧に包装してあるので、お土産にも適しています。
あまからいタレの、独特の香り。
おこげ
五平餅の命とも言える「おこげ」部分。
この絶妙な香ばしさをお伝えできないのが残念。
2本目よりも3本目、3本目よりも4本目。噛めば噛むほど右肩上がりで旨みが強くなっていく不思議な美味しさ。お米が美味しいからでしょうか。
まあ、理屈なんかどうだっていいんですけどね、おいしけりゃ。リピート必至ですわ。
「五平餅おぎの」さんの基本情報
所在地…岐阜県恵那市長島町中野475-57(迷わなければ恵那インターからクルマで3~5分)
営業時間…9:00~18:00(ラストオーダー17:30)
店休日…不定休
駐車場…店舗前に4台分
岩村町地域特産物直売所(阿木川ダム湖畔)
わらじ型五平餅のお店
恵那市中心部から国道257号(恵那駅からまっすぐ延びる道)を南に10分ほど走り、ダム湖をまたぐ大きな橋を越えたところにお店が現れます。
「岩村町地域特産物直売所」…岩村町の特産品と、五平餅のお店です。
この地図は「恵那駅」(A地点)から国道を経由して「岩村町地域特産物直売所」(B地点)に至るルートを示しています。「恵那インター」からも、ほぼ同じ距離。クルマで15分ほどです。
自慢の味
「地元産最高のパールライスこしひかりを使用しております。自慢の味をご賞味下さいませ。」
くるみだれの五平餅1本170円ナリを注文しました。焼き上がるのを待つあいだ、店内のおみやげ品コーナーを見て回ります。
おみやげ品コーナー
山の幸を中心に、さまざまなアイテムが販売されています。
五平餅のたれ650円。白米と串を用意すれば自宅でも五平餅が作れますよ。
あまごの甘露煮750円。頭から骨から、丸ごといただけます。芋焼酎のお湯割りのおつまみに最適だと某プロが言ってました。
岩村町のとなり、山岡町の特産品「かんてん」。原材料は海藻だけど、ある意味、これも山の幸です。そういえば2018年4月9日放送の「鶴瓶の家族に乾杯・恵那市編」で、かんてんのラーメンが紹介されてましたね。
焼き上がり
わらじ型の五平餅が焼き上がりました!
添えられてきた、黒い大根みたいな漬物?
もしも次、ここに来たら買います。この黒い大根みたいなやつ。白ごはんに絶対に合うんだわ。
おこげ
もうちょっと、こげてても良かったかな。そこらへんは人それぞれだと思いますが。
たいへん美味しくいただきました。ごちそうさまです。
岩村町地域特産物直売所の基本情報
所在地…岐阜県恵那市岩村町3689-181(阿木川ダム湖畔)
営業時間…9:00~17:00(冬期は~16:00)
定休日…水曜
駐車場…あり
のんきや五平(阿木川ダム湖畔)
眺めの良いロケーション
先ほど紹介した「岩村町地域特産物直売所」から50mしか離れていないところ。ほぼ同じ敷地内で営業しているのがこちら手作り五平餅のお店「のんきや五平」さん。
お店のすぐうしろにはダム湖の美しい風景が広がっていて、とてもロケーションの良い場所です。
五平餅のほか、旬の野菜を使ったランチメニューも提供。店内のテーブル席で食べることができます。
持ち帰りの窓口
五平餅のお持ち帰り専用窓口。ここで注文します。1本100円。
焼き上がり
看板に描かれているとおり、だんご型の五平餅でした。
持ち帰り窓口のすぐ前にテラス席のようなスペースがあるので、そこでいただきます。
おこげ
ピーナッツ、あるいは、くるみとピーナッツのミックス?つぶがしっかりしているタレでした。
「のんきや五平」さんの基本情報
所在地…岐阜県恵那市岩村町3689-287(阿木川ダム湖畔)
営業時間…10:00~17:00
定休日…月曜と火曜
駐車場…あり
みはら(岩村本通り/ふくろう商店街)
ふくろう商店街で五平餅を食べるならココ
朝ドラ「半分、青い。」のロケが行われた恵那市岩村町の「岩村本通り」のほぼ中央、道路がカクカクと曲がっている升形(ますがた)付近に店を構えているのが「みはら」さん。
この地図は「第1駐車場(無料)」(A地点)から「五平餅のみはら」(B地点)までの徒歩ルートを示しています。
五平餅作りが得意な設定のおじいちゃんを演じている中村雅俊さんに五平餅の焼き方を指導したのが、まさにこちらのお店(NHKの情報番組で紹介されていました)。そんなこともあってか、ドラマの放送開始後はお店の外まで行列ができるなど多くのお客さんで賑わっています。
以下、ドラマ放送前の2018年3月、まだ落ち着いていた頃の「みはら」さんを訪問したときの様子です。
1本200円
カウンター4席と、2人がけのテーブル席×2。小さなお店です。
わらじ型の手造り五平餅(ごまだれ・ねぎ味噌だれのどちらか選択可能)
一本200円
ごまだれの五平餅を一つお願いします!
五平餅のほか、焼きそばやお好み焼もあります。
なんなら、定食もありまっせ。
五平餅は「お米」なので、まあ普通にアリですよね。
そうこうしている間に、香ばしいかおりが漂ってきました
見事な「わらじ型(小判型)」の五平餅。
焼き上がるのを待つ間に出てきた「お茶」と「野菜の和え物」。200円しか払ってないのに、なんか申し訳ない。おトク感がハンパないっす。
外の方向を見やれば、ときおり通り過ぎる人やバイク。香ばしいかおりに包まれながら、静かに時が流れます。
焼き上がり
焼き上がりの直前、20秒ほどの動画です。
(当サイト執筆メンバーのYoutubeアカウント経由で公開しています)
ごまだれのかかった五平餅。ドラマに出てくるのと同じ、大きなわらじ型です。
五平餅 in 岐阜☺︎ pic.twitter.com/rnVNpPBUZz
— 永野芽郁 (@mei_nagano0924) 2017年11月8日
――永野芽郁さんのツイッター公式アカウントより
手にしているお皿が、まったく一緒! 永野さんも、こちら「みはら」さんで五平餅を食べたんですね。
まさにうんまっ!
ごちそうさまでした。
「みはら」さんの基本情報
所在地…岐阜県恵那市岩村町799-1(岩村本通り)
営業時間…10:00~18:00
定休日…火曜
駐車場…なし(周辺に公共の無料駐車場あり)
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再放送
・NHK【BSプレミアム】の再放送23:30~23:45(月曜~土曜)
・NHK【BSプレミアム】で一週間分(6話分)をまとめて一挙に再放送9:30~11:00(土曜のみ)。
見逃してすぐであれば、これらの再放送を見ればいいですけどね。残念ながら秋風先生が「うんま!」と驚嘆するシーンは、もう見ることができません。
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※無料視聴コンテンツにはアダルト作品も含まれているので注意。お子様のいる家庭ではペアレンタルロック(アダルトコンテンツ非表示)の設定をしたほうがいいかもしれません。
その他の五平餅提供店
大黒屋(岩村本通り)
岩村本通り(古い町並み)の升形の少し上で営業している、手作りお菓子と五平餅のお店「大黒屋」さん。3種類のみたらし団子も人気です。
所在地…岐阜県恵那市岩村町本町310-2(岩村本通り)
営業時間…10:00~18:00
定休日…不定休
駐車場…なし(周辺に公共の無料駐車場あり)
あまから岩村店(岩村本通り)
JR恵那駅前で営業している「あまから本店」の支店、「あまから岩村店」さん。本店と同じく、だんご型の五平餅を提供しています。
所在地…岐阜県恵那市岩村町1575-2(岩村本通り)
営業時間…9:30~18:30
定休日…月曜(祝日の場合は営業)
駐車場…なし(周辺に公共の無料駐車場あり)
およねさんの店(岩村町の国道沿い)
恵那市街地から国道257号を南に向かって走り、岩村町・城下町の少し手前、左手に現れる「およねさんの店」さん。店内は物販コーナーと食堂コーナーに分かれていて、食堂コーナーで五平餅を提供しています。
所在地…岐阜県恵那市岩村町2833(国道257号線沿い)
営業時間…9:00~18:00
定休日…なし
駐車場…あり
恵那峡さかえ屋(恵那峡)
恵那峡遊覧船乗り場の近く、おみやげ店などが数軒集まっているところにある「さかえ屋」さん。だんご型の五平餅で1本150円。2018年4月9日放送の「鶴瓶の家族に乾杯」で佐藤健さんが恵那峡遊覧船に乗る直前に食べた五平餅は、こちらです。
所在地…岐阜県恵那市大井町2697(恵那峡遊覧船乗り場付近)
営業時間…9:00~17:00
定休日…不定休
駐車場…市営の恵那峡駐車場(無料)を利用
岐阜県恵那市のメーカーから五平餅をお取り寄せすることができます
ふるやの五平餅(12本詰) ギフト プレゼント 御礼 お礼 誕生日 御祝い お祝 贈答品 内祝 価格:2,946円 |
恵那市へのアクセス
電車で
東京や大阪から恵那へ行くには、まず新幹線でJR名古屋駅まで行き、名古屋駅から恵那駅までJRの普通列車を利用するのが基本です。名古屋駅から「特急しなの」に乗る手もありますが、「特急しなの」の一部の列車しか恵那駅に停車しないので注意が必要。
・JR名古屋駅から中央本線の《中津川行き普通列車》に乗り、JR恵那駅まで1時間15分前後。片道1140円。
・JR塩尻駅から中央本線の《名古屋行き特急しなの》に乗り、JR恵那駅まで1時間15分前後。片道4290円。
クルマ・バイクで
・大阪から第二京阪→京滋バイパス→名神高速→中央自動車道経由で「恵那インター」まで約3時間。
・東京から中央自動車道経由で「恵那インター」まで約4時間。
2027年開業予定のリニア中央新幹線で
JR中津川駅とJR恵那駅のちょうど中間、JR美乃坂本駅付近にリニア中央新幹線の新駅が作られる計画になっています。
・「リニア品川駅」から「リニア中津川駅」まで約50分。「リニア中津川駅」からJR恵那駅まで普通列車で5分(推定)。
東京から恵那まで、たったの1時間!
開業が待ち遠しいですよ。