長野県といえば北海道と並んでウィンタースポーツの盛んな地域。当然のことながらスキー・スノボ用品の販売店が多く存在しており、アルペンも例外ではありません。
果たしてアルペンの居抜き物件が、どれぐらい見つかったのか。
いつものように、すべてボク・名波アマが現地で撮ってきた写真です。それではご覧ください。
長野県のスキー・スノボ事情
スキー場の数は減少傾向
長野県庁観光部の調査によると、長野県内で営業しているスキー場の数はピーク時の1996年に110ヶ所だったものが、2005年には101ヶ所へ、さらに10年後の2015年になると85ヶ所へと減少しています。
絶景の1日!
素晴らしいお天気(*^^*)
このお天気を待ってました🎵#白馬#八方尾根スキー場 pic.twitter.com/ZAZXajpTjZ— 白馬八方尾根 (@hakuba_happo) 2017年1月26日
――白馬八方尾根スキー場の公式ツイッターアカウントより引用
また、県内のスキー場利用者数にいたっては、ピーク時の1992-1993年シーズンに2120万人だったものが、2014-2015年シーズンには半分以下の709万人まで激減しています。
スノボ禁止のスキー場
2015年現在、長野県内で営業中の85ヶ所のスキー場のうちスノボ禁止としているのは4ヶ所。スキーヤーとスノボーダーの旋回弧(ターンの軌跡)の違いや視界の違いからくる衝突事故を防ぐため、あるいは子供連れのファミリースキーヤーを保護するため、といった理由から「スノボ禁止をウリにしているスキー場」がわずかながら存在しています。
再びスキー・スノボブームは来るのでしょうか。ボクが大学生だった頃(1990年頃)はサークル仲間10数人とともに深夜のツアーバスに乗り、「妙高赤倉」や「戸狩温泉」「野沢温泉」などのスキー場に行きました。温泉街や民宿街が若い人たちだらけで、大いに賑わっていたものですけどねえ…。
中古車販売・車検のお店
FUJIカーランド佐久店
2016年9月撮影
上信越自動車道・佐久インターすぐ近く。中古車販売や車検、鈑金修理などを行うお店になっていました。公式サイトによるとオープンが2015年11月とのこと。それ以前、この物件がどうなっていたのかは不明です。
落ち着いた色合いの、雰囲気のよいお店ですね。とくに軽自動車の取り扱いに定評があるようです。
24時間営業・成人男性向けのメディアショップ
東京書店上田店
2016年9月撮影
成人男性向けの書籍やDVDを扱うお店になっているパターンは、これまでにも各地で目撃しています。こちら長野県上田市の「東京書店・上田店」さんも、その一つ。ゲーセン仕様のパチスロ機も置かれています(非合法のものではありませんよ)。
もちろん、女性が中に入っちゃダメということはないんでしょうけどね。たまにAV女優さんのサイン会なども開催されているようです。
お仏壇・墓石のお店
太田屋諏訪インター店
2004年7月撮影
その界隈では古くから知られているアルペン物件の「ベテラン選手」。交通量の多い国道20号線沿いにある、仏壇や墓石を取り扱うお店「太田屋」さんです。ボクが最初に写真を撮ったのが2004年なので、少なくとも13年以上は営業していることになりますね(2017年10月現在も変わらぬ姿で営業中)。
すぐ近くには7年ごとに行われる御柱祭で有名な諏訪大社・上社本宮があります(※数えの7年なので、正確に言うと6年に一度)。ちなみに次回の御柱祭は2022年の春。東京五輪の2年後です。
長野市の旧・国道18号線沿い
サンタの倉庫→家具屋さんへ
2004年7月撮影
長野市と千曲市を結んでいる旧・国道18号線(現在の県道77号線)沿い、JR篠ノ井駅近くの川中島にあるアルペン物件。この写真を撮った2004年はリサイクルショップ「サンタの倉庫」でした。サンタの倉庫は「スマイルサンタ」と名前を変え、この写真の場所から少し離れた国道19号バイパス沿いの立派な店舗に移転しています(スマイルサンタ長野南バイパス店)。アルペン物件では手狭になってしまったということでしょうね。
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2017年3月撮影
2017年3月に通りがかった際には、アウトレット家具販売の「プラスリビング長野店」に変わっていました。しかし残念ながら写真が上手く撮れていません(車載カメラの自動撮影に、やや失敗)。すぐとなりに人気の高いラーメン店があって、おそらくまた訪問すると思うので、そのときに撮り直しですねえ。
まさかの「からあげ専門店」
ブックオフ→信州からあげセンター
2002年9月撮影
長野県松本市内を南北につらぬく国道19号線沿い、JR南松本駅とJR村井駅のちょうど中間付近にあった「ブックオフ」。アルペンだった頃の面影が色濃く残る建物です。
ここは今、どうなっているのでしょう。ぴったり15年後に再訪してみると…
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2017年9月撮影
信州からあげセンター!
おどろきの「からあげ専門店」です。
もともと松本市から塩尻市にかけてのエリアでは「山賊焼き(さんぞくやき)」と呼ばれる鶏の唐揚げに似た郷土料理が存在しているので、鶏の唐揚げ専門店があっても不思議ではありません。
さて、鶏の唐揚げといえば九州・大分県(とくに中津市から宇佐市にかけてのエリア)が有名ですしボクも大好きなのですが、こちら長野県の唐揚げは、どうなもんでしょう。とても気になったので、突撃してみることにしました。
営業時間は11:00から23:00まで(ラストオーダーは22:30)。唐揚げの持ち帰りも可能ですが、店内で普通に食事をする人の姿が多く見受けられました。しかも夜は居酒屋感覚で利用するお客さんが多いようです。
持ち帰りが基本となっている九州・大分県の唐揚げ専門店とは雰囲気がかなり違います。
おつまみやサラダ、ハンバーグ、さらにはラーメンやカレーまで。メニューがとても豊富なのですが、やはり初めての訪問ですし、ここは看板メニュー「唐揚げ」の一択でいきましょう。
からあげ定食780円ナリ(税抜)をオーダーしました。
ドーン。
メニュー表に「信州りんごを使用した秘伝のタレに漬け込んだ国内産の鶏肉を、提供する直前に揚げている」と書かれています。
唐揚げのひとつひとつが違った形をしていて、食感も違っていました。「ケンタッキーフライドチキン」で5ピースぐらいのセットを注文すると、すべて違った部位のやつが出てくるのと似たような感じでしょうか。
中には旨みや食感にハテナマークがつく部位も含まれていて、その点に関しては、ちょっと残念。もちろん、人によって好みは違うと思いますが。
もともとの味付けがあっさりめなので、テーブルの上に置かれているマヨネーズや醤油、七味唐辛子などによって味を変えながら食べることもできます。
全国的にも珍しい、から揚げ専門店に変身したアルペン物件。ぜひ皆さんも訪れてみてください。